月例コンテスト、ついに1位!プロカメラマンへ!
コンテストで接戦した写真家 ・米美智子さんは、!
重なる艱難を排し、3年目で遂にコンテスト第1位を獲得!
それを機に、個展を開き、写真集を出し、プロへと転身!
こんにちは。
今回は、月例コンテスト出身の
カメラマン・米美智子さんをご紹介してみましょう。
もう、いわずとしれた今をときめく女性プロかメラマンの一人です。
下の写真は、米美智子さんが、2003年、フォトコン誌月例コンテストの、
年度賞1位を獲得した年、最後12月号に載った作品です。
この受賞を機に、米美智子さんは、プロカメラマンとして、独立。
作品タイトル 「 ベストドレッサー 」
このときの審査員はベテラン写真家・丹地保堯(たんじやすたか)さん。
写真評)
「・・・・シダをまとった木はまさにベストドレッサー。
・・・・米さんの手でアートの世界に変身してしまいます。
角度や、状況で、様々な様相を作り出してしまう森は、表情豊かな
格好の被写体に変容します。・・・・」
ところで、
昨年のカメラ雑誌 「朝日カメラ」 で月例コンテストカラーの部を、
審査したのは、「田村彰英=プロカメラマン」 さんでした。
(これは米美知子さんの作品についてではありません。 入選写真をどのように
評価してかいているかを取り上げたいための例として、挙げました)
「田村彰英」 さんは、
朝日カメラ誌の 「月例審査」 において、
その冒頭で次のようなことを述べています。
「・・・かつて私が総合写真専門学校に通っていた頃、
校長の”重森 弘淹(しげもり こうえん)”先生は、
在校生200人の講評会でこんなことを話したのです。
ーーーー きみたちの写真には、思想 というもんがないんや! わかるか!
君達のモダニズムや! わかるか?
君達には、
アクチュアリティ(現実感)がないんや! わかるか!・・・・ --ー
と言って、毎回、私たち学生に教えてくれました。」
▲ 注) 重森 弘淹
(写真界の論客であり、大御所といえる存在です)
以上が審査員「田村彰英」 さんの話の抜粋です。
この話は、抜粋ですので、ちょっと理解がしにくいかもしれません。
それでも、あえて、私が、取り上げたのは、
② 「田村彰英さんの、審査への熱心さ」 を知っていただきたかったからです。
カメラ雑誌・月齢コンテスト「短評」とはいえ、審査員は、
その人なりの「心眼を」 評 にこめております。
(ここでは、プロカメラマン「丹地保堯」 さんと 「田村彰英」 さんをさしています。)
米美智子さんの作品に対する 「丹地保堯」 さんの 評 と、
もうひとつの、写真家・田村彰英さんの 評 とを、ここで、一度、見比べてみて下さい。
評の中で、何を言わんとしているか、何度もかみしめてみて下さい。
フォトコン誌の米美智子さんの作品の 「評」 では、
① 「シダをまとったタダの木が米さんの手でアートの世界に変身してしまう」
とあります。
一方、朝日カメラ誌のコンテスト審査では、田村彰英さんが 「評」 で
② 「君たちの写真には、思想っつうもんがないんや!」 という
恩師の言葉をとりあげています。
上の ①、は、
米さんの、考え、気付き、感覚、思いによって、ただのシダに見えたものが、アートに変容したのことを言っています。
② の 「君たちの写真には、思想っつうもんがないんや!」 とは、
要するに、米さんのような、考え、気付き、感覚、思いがない、と、
同じことを、指摘しているのです。
これまでも、何度か言ってきましたが、皆さんが、何を考え、何を思い、何を感じて、
被写体に向かっているか?
これが、究めて、大事なことなのです。
このことを、いつも、問いかけてみてくださいね!
繰り返しますが、技術的なことは、誰でも、時間をかければ、
ほとんどの人が、身につけられます。
しかし、被写体に向かった時、
「何を考え」
「何を思い」
「何を感じるか」 は、
そのことを、強く意識して被写体に、向かうかどうかで、
ずいぶん変わるものだと思います。
くれぐれも、頭に置いてやって下さいね。
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