口でシャッターをきる、片ウデの写真家!
右手を失った、片ウデの写真家! 口でシャッターを切る写真魂!
さて、今日は、ちょっと、スリリング な実例をあげてみたいと思います。
交通事故で、片腕をなくしながらも、ひたすら、プロを目指し、
「夢」 をなしとげた 「F」 さんのことです。
わたしが、「F」 さんのことを知ったのは、まったく偶然でした。
もっと、知りたくて、調べてみると、
あまりの壮絶さに、胸をえぐられるようでした。
もし、「右腕」 をなくしたら、みなさんは、どうされますか??
「F」 さんが、事故にあったのは、23歳の時だそうです。
3度の手術。 数回にわたる入院。
さらに、苦痛をともなうリハビリ。
それは、
「呼吸が、困難になるほどの、想像を絶するような激痛との闘い」
だったそうです。
それから、3年。
どうにか、回復すると、今度は、
「 これからどう ”生きたら”いいか 」
という大きな問題に直面。
不安と焦燥の、どん底の日々が続いたようです。
そんな中で、選択したのが、なんと、
「ボクサー」を撮るカメラマンだったのです。
理由は、「夢を追う ボクサー に自分を重ねた」 そうです。
左腕でカメラを持ち、口でシャッターをきる。
シャッターにつながっている「ヒモ」のようなケーブルを口にくわえて、
シャッターをきるのだそうです。
リングの脇にもたれるようにして、カメラを持ったウデを置き、
下からボクサーを、ねらって、口にケーブルをくわえている姿は、
もう、執念のかたまりのように、見えました。
(プライバシーなので、写真をあげていませんが、想像してみてくださいね)
それから 12年。
撮ったボクサーは 20人。
続いて、その仲間と家族たち。
そして、ついに、それらの写真は、一冊の写真集として実を結びます。
「F」 さんを知るひとが、「F」 さんのことを、
次のように語っています。
「 恐怖と痛みと闘いながら、リングに立つ ボクサーの生き様
に強く共感し、彼らの写真を撮るために ボクシング界に
飛び込んだ 」 と。
「F」 さんのカメラマン像、あなたの目には
どう写ったでしょうか?
何かのヒントになれば、嬉しいです。
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