報道カメラマンへの道は?
報道カメラマンを目指すには、技術より人物が問われる?
昨日、地域の写真クラブで「懇親会」を行いました。
写真好きが集まって、いろいろ話し合うだけですが、
楽しいものです。
きのう、ひときわ、話題になったのは、
「報道カメラマン」 についてでした。
将来報道カメラマンに、なりたいらしい大学3年生 「G」 君が、
「最近、テレビのニュースは、目を覆いたくなるような ものが、多く、 雑誌には、低俗な興味本位のものが、 目立つように思います」
と話したのが発端でした。
G 君は、最近のマスコミの有り方などにも、
大変興味を持っているようでした。
そんなわけで、「報道カメラマンへの道」 といった、
ちょっと硬い話になったのですが、内容は、
決して、硬いわけでも、難しいものでは、ありません。
とりあえず、報道カメラマン というものが、
どんなものか、その実情みたいなことを話し合ってみよう
と言う事になってしまったのです。
かいつまんで、大雑把に言いますと、
「 報道カメラマンは、色々な社会事象を、 ① 客観的に、あるいは、 ② 主観的に撮影し、 それを、見る人たちに、伝える 」
というようなことになると思います。
「① 客観的にあるいは、 ② 主観的に撮影し、」
などと言いますと、ちょっと難しく思われるかも知れませんが、
例を挙げてみましょう。
①の場合 = 基本的には、テレビ、ラジオのニュース、
4大新聞(朝日、毎日、読売、産経)のニュース
などが言えると思います。
②の場合 = 自分の立場から、その主義主張を貫く
場合がそうです。
それでは、報道カメラマン(人)の例をあげてみましょうか。
①の場合= 各テレビ局、新聞社などの専属カメラマン。
また、あるテーマに絞って、撮ったフリーカメラマンなど、
(戦場カメラマンの渡辺陽一さんや、梅木展央さん、
農村の実態を撮り続けた英伸三さんなどは、その例です)
(英伸三)
(月例写真の審査などで活動中)
(梅木展央)
(サラリーマンを経て週刊誌などで、戦争、政治を取材、活躍中)
(下は、梅木展央さん撮影の一枚=戦渦の街)
②の場合=各政党新聞、宗教新聞、娯楽新聞・・・等々。
カメラマンとしては、
原爆(原発)反対を訴え続ける福島菊次郎さんなど。
(福島菊次郎)
(下の写真は、原爆ドーム)
(93歳の今、福島菊次郎さんは、不自由な体で、
カメラをペンに持ち替えて、原発反対を訴えているそうです)
<報道カメラマンになる方法>
報道写真の場合、技術的なものより、
知識、教養を磨いておいた方よいかもしれません。
事実、普通大学を出てすぐ新聞社や出版社などに就職する人が、
けっこう多いようです。
カメラ技術は、入社してから、
先輩カメラマンと行動を共にしながら、
覚えていくということになるようです。
注)
① ただ、水中写真や、テレビのスタジオカメラマンのように、
特殊技術を要するカメラマンは別になります。
② 働いていて独学で報道カメラマンを目指す人の場合は、
カメラ雑誌の「月例コンテスト」などで、 腕を磨くというのが、オススメです。
( 上記の 「英伸三さん」「福島菊次郎さん」 は、共に、
「月例コンテストの経験者です。)
以上、報道カメラマンをめざす人の参考になればと思います。
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