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風景画像①.jpg


         

米美知子・人気カメラマンの知られざる苦闘!




米美知子さんのカメラマンとしての人気は、
今や、不動と言ってもよいかと思いますが 
プロになるまでの熾烈(しれつ)な苦労は
案外知られていないようです。



米美知子さんの歩み・その1!




こんにちは。


毎月、いずれかのカメラ雑誌に必ず登場するほど、
活躍中の米美知子さん(48)

米美知子番外.jpg
(風景カメラマン = 米美知子さん)


おそらく、ご存知の方は多いことでしょう。
多分、今、最も人気のある女性カメラマンと言ってよい人かもしれません。


私もファンの一人です(笑)


女性らしい感性で切り取られた風景には、遠近をウマく配置し、
必ずと言っていいほど細やかな色遣いをほどかしています。
そこには、ほんのりと女性の温もりのような雰囲気を感じてしまいます。

それは私だけではないと思うのですが・・・・。




さて、それはともかくとして、

米美知子さんが、どんな道を歩んで、

プロの風景カメラマンになったかを、ご存知の方は、

意外と少ないのではないでしょうか?


今日は、米美知子さんが、どんな道を経て、プロになったかを、
彼女の手記から、ご紹介してみたいと思います。



かつて、私自身、独学でプロになった経験がありますので、

米美知子さんが、月例コンテスト を学びの場として、
独学を貫き、そこを足場に「プロカメラマン」へと
転身されたことに、とても関心をもっていました。


今、働きながら、独学でカメラマンを 目指 しておられる方にも、
きっと、参考になるのではないかと思います。




 

  <月例写真コンテストを学びの場として!>



先ほども触れましたが、米美知子さんは、社会人から、
カメラ雑誌主宰の月例コンテストを主な勉強の場として、
歩んできた女性カメラマンです。


月例コンテストは、独学の人や、働きながらプロを目指す人にとっては、
何にも替えがたい勉強の場であると、私は、考えています。



実は、月例をバカにするようなことを、インターネット上で、
読んだことがありましたが、その人は何を根拠に、
そんなことを言っておられるのか、私には、理解できません。



月例出身で、現在プロとして活躍するカメラマンは、
米美知子さん 以外にも、「ワンサ」 といます。

数えれば、キリが無いほどです。



少し例を挙げてみましょうか。


・風景カメラマンの「竹内信敏」、  
・審査員として、カメラ雑誌では、お馴染みの「蜂須賀秀紀」、
・複数のカメラ雑誌年度賞 1位 を取り、 ”コンテストあらし” と思われるほどの「大橋勝利」、
・月例で腕を磨いた東大出 の主婦「市川恵美」、
・変ったところでは、歯科医の「緑川陽一


こうして、挙げていけばきりがありません。



私も、月例コンテストに盛んに応募していたころ、
上記のようなベテランカメラマンが 「月例カメラマン」 であることを
知ってどれほど勇気づけられたか知れません。



まあ、この人たちは、月例コンテストで訓練を積んだカメラマンの
ほんの一例にすぎません。



月例コンテストは、写真関係の専門学校や、大学に、
決してヒケをとるものではないことを知ってほしいと思います。


私は、なまじ写真関係の学校で大きなな「費用と時間」をかけるなら、
むしろ、月例コンテストに徹底した努力をさく方がいいのではないか?
とさえ思っているぐらいです。


下の写真は、上記のカメラマンの一人、歯科医緑川陽一さんの作品です。
緑川陽一さんは、近年亡くなられましたが、画家のような繊細な、
手腕を発揮され、瀬戸内海を撮った一連の写真は、今でも忘れる事ができません。


緑川.jpg
(海のメルヘン=緑川洋一)




さて、米美知子さんが社会人からどうしてカメラマンになったか、
ご紹介します。

詳しくは、又の機会にして、ここでは、私が知りえた
おおよその米美知子さんを、お伝えしてみたいと思います。

どうぞご了承くださいね。



<米美知子さん:「1位」になるまで>



米美知子さんは、元は、ピアノの先生として、教えておられた、
社会人でした。   
現在40代後半の女性です。


多趣味の人で、かつては、テニス、ゴルフ、サックスなどを
やっていたと言います。


写真を始めたのは、1996年(29歳)といいますから、
ざっと、18年前ですね。


シャッターも、絞りも 知らないまったくの度素人から、
始めたそうです。



「 シャッタースピードと絞りの関係などを独学しました。

でも、実践となると、違うので、撮りに行って、
数多くの失敗を繰り返しながら学んだ感じです。 」

「・・・やり始めたら、トコトンやらなければ気がすまない方なので、
たちまち、写真にのめりこんでいきました・・・・・・」


彼女は、当時をそう語っています。


「 そのうち、写真・月例コンテストに応募するようになり、
見事に ”落ちたり” していました 」  

そうです。


そうこうするうち、2001年、写真を始めて 6年目に、
本格的にコンテストに取り組み始めます。


その年(2001年)は、ぼつぼつ 「入選」 していたそうです。


マトは、「自然」 、つまり、「風景」 です。

これは、写真を始めてから、一貫して変わりません。


さて、2年目、懸命の努力のかいあって、「年度賞5位」 に入ります。


相当の苦戦をしいられたようで、次のように、述べています。


常に、追いかける立場で、最後にやっと5位に滑り込みました!



そして、3年目、苦闘の連続の中、必死にガンバリ、

遂に、

「年度賞1位」  を 獲得。


しかし、米美知子さんの苦闘は半茶ではなかったようです。



月例を始めて「7年目の男性(46)」に追われ、追われしながら、やっと、 1点差 でゴールインしております。



「・・・・昨年は、追う立場だったのが、今年は一転、追われる立場で、
逃げて、逃げて、の1位。  

丹地先生(審査員)の言葉を励みにしながら、
一年間、東北から九州、全国を撮り続けてきました。

その挑戦 の中で、 遠く離れた撮影地に行った際、沢山の方に、
声をかけていただきました。  

今回の受賞は、それだけに喜びもひとしおです。・・・・・・」



米美知子さんは、その時の心境をこのように語っています。



ちなみに、この年、1位の米美知子さんと、2位の「男性」とは、さきにも、言いましたように、


 1点差です。



2位以下を見ますと = 2位 と 3位の差は 4点。   3位 と 4位の差は 5点。 となっています。


ということは、1位 の米美知子さんと 2位の男性が、
いかに接戦であったかを物語っていることが分かるでしょう。



それだけに、この、 「年度賞1位」 が、
熾烈な闘いの末に得られたことが、うかがえます。



米美知子さんにとっては、「ハラハラドキドキ」 の
コンテストであり、激闘であったともいえるわけです。


しかし、それ故に、彼女にとっては、
一段と、写真の腕を磨くことになった!と思われるのです。


ここが、月例コンテストをやってきた人と、写真関係の学校で学んだ人の
大きな相違点だろうと感じています。



このあと、米美知子さんは、「前田真三賞」 を受賞し、
「青い森話: 八甲田~奥入瀬~十和田」(写真集)で、
38歳にして、プロデビューを果たします。


その後は、冒頭にも書きました通り、八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍です。


さて、米美智子さんについて、ザーッと書いてみましたが、
カメラ雑誌の 月例コンテスト は、彼女のみならず、
働きながら、学ぶ者にとって、ホントニ、

すばらしい学びの場所になるということを少しは、
分かっていただけたのではないでしょうか?

これほど、安上がりで優れた学校は少ないと思います。

どうか、皆さんも、負けないで、ガンバッテ下さい!
やれば、必ず結果は、出ます。


いつも言いますが、感性や、センスも行動のなかから、
養われてくるものだということを、知ってください。


初めから、才能があって、プロカメラマンになる人は、
ほんの一握りの人にすぎません。
それを忘れないで下さいね。


米美智子さんは、この本にも紹介されています
参考になればと思います。
http://books.rakuten.co.jp/rb/12113153/



■■<<関連記事>>■■

● 月例コンテスト、ついに1位!プロカメラマンへ!(米美智子)
http://00naoki.blog.so-net.ne.jp/2014-05-28-1

● 米美智子プロフイール
http://00naoki.blog.so-net.ne.jp/2015-09-21

● 美知子・撮影術の超ポイント
http://00naoki.blog.so-net.ne.jp/2015-09-24

●月例コンテストの常連、今では風景写真の大家!
http://00naoki.blog.so-net.ne.jp/2014-05-18






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タグ:米美知子
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コメント 6

NO NAME

緑川洋一先生の、名前が間違っています。
陽一ではなく、洋一です。
ペンネームですけどね。
by NO NAME (2015-09-28 13:21) 

四郎

NO NAMEさんへ

そうですね。
変換がまちがっていました。

指摘いただいて、ありがとうございました。

早速、直しますね。
by 四郎 (2015-10-08 08:38) 

アマチュアカメラマン

竹内先生の名前も間違っていますよ
信敏では無く竹内敏信氏です
by アマチュアカメラマン (2016-02-20 23:30) 

太助

太助です。

アマチュアカメラマンさん、ご指摘ありがとうございました。

うっかりして、気づきませんでした。
直しておきますね。

今後とも宜しくお願いします。
by 太助 (2016-05-07 13:54) 

太郎

木村恵一さんは日芸を卒業して、週刊誌カメラマン、つまりプロになりました。コンテストなんかやっていません。本人に言ったら、怒りますよ。木村さんは写真コンテスト出身の「プロ」が大嫌いですから。
by 太郎 (2016-06-28 21:21) 

太助

初めまして、太郎さん。 
ご指摘ありがとうございました。

「木村・・・」というカメラマンは、私の知るところ、
かなり、おられるものですから、勘違いしたのかもしれません。

木村恵一さんは、ジャーナリストとして活躍しておられ、
以前に、私も、一度、お話しを聞いたことがありました。
(講演かなにかだったと思います)

ところで、「木村恵一」 さんは、写真コンテスト出身の
カメラマンがお好きじゃないとか?

何故なのでしょうね?

ともあれ、今回は有難うございました。

感謝します。

太助








by 太助 (2016-07-08 00:00) 

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