SSブログ




風景画像①.jpg


         

プロカメラマンはセンスで写真を撮るのか?カラダが呼ぶ構図の秘密!







プロカメラマンが撮る写真の構図はセンスなのか?
カメラマンによって当然構図がちがってくる!
構図を決める考え方はどうなのか?




こんにちは。



前回の二枚の写真見ていただけましたでしょうか?



田中①.jpg
(田中和義・撮影)



夜景船構図.jpg
撮影・夜景カメラマン)



構図的には、とてもよく似てますね。


プロカメラマンの「田中和義」さんのことは、
たびたびこのブログで取り上げていますので、
関心をもっていただいた人もあろうかと思います。


私がこのカメラマンの写真に「ハッ!」とさせられたのは、
たぶん数年前のことだったと思います。


「週刊新潮」のグラビア写真でした。


以来田中和義さんについて、しらべているうちに、
資料のようなものが少しづつたまってきました。

それらを見ますと、田中さんの写真は「構図的」には、
だいたい、スケールが大きい写真が多いようです。


鉄道写真などは特にその感があります。


電車②.jpg


広い空間の中にポツンと、小さくポイントとなる
鉄道を撮り込んだ写真が多いようです。


しかし、最初の頃は、必ずしもそういう構図
写真ばかり撮っていたわけではなかったようです。

長年撮っているうちに、上のような構図の写真が、 多くなってきたと言えるようなのです。


つまり、

「こんな感じがいいなあ!」


とファインダーをのぞきながら、カメラ位置をアチコチ
動かしているうちに、ココだと、自然に決まったところで
シャッターを切ると、上のような構図の写真が
撮れていたということです。


上の夜景カメラマンの写真を田中さんが撮ったなら、
どうなるでしょうか?


「こんな感じがいいなあ!」


という写真になるには、船の下の小波の部分が、
けずられ、その分、
「雲が浮かぶ空」 を多く取り入れたのでは? 

と想像されるのです。


どうでしょう?  みなさんはどう思われますか?


これは、「センス」 でしょうか?

センスの意味をしらべてみますと、簡単に言えば、

「物事を見たり聞いたりして、即感じる能力や感覚」

というような意味になります。


若いカメラマンが「写真賞」を受賞したり、
初歩のアマチュアが、コンテスト上位に 入選を果たす場合など
「もともとセンスが良い」などと言ったりもします。


たしかに、そんな人には、生まれつき「そういう感性」
そなわっている人もありましょう。

しかし、田中さんの場合は、長く撮りつづけているうちに、 コレが「シックリくる!」というような、自分の体質や 感情に会うような構図が出来上がってきたのではないかと 思うのです。


私の友人に、こんなのがいました。

彼のワゴン車に乗せてもらった時のこと。
途中で荷台の荷物がくずれてしまいました。

二人で直したのですが、彼と私の荷物の並べ方が
全然ちがうのです。

彼は、同じ大きさの物は、すべて、同じ場所に
置いていくのです。

私は、どうかというと、とにかく積めればいいと
いう感じで、とりあえず、崩れた荷物をそのまま
興していくというやりかたです。

それを見た彼は、あとで、私が起こした荷物を、
ふたたび、大きさの同じ荷物どうしを、集めなおして、
キチット並べて積んだのです。

「エエッ?」 

私は驚きました。

本や服をつめた大小のダンボールを
わざわざ、「キレイ」 に大きさをそろえて、
並べ直したのです。

「運ぶのは、すぐ近くです。 それをここまでやるか?」

そう思った私は、

「そこまでキレイに積まんでも・・・・」

と、あきれ顔できいてみたのです。

そうしたら、
「おれは、きれいに並んでいなかったら、 気がすまんのや。  生理的に落ち着かんのや!」

と答えたのです。

世の中にはこういう人が意外といるものですね。

「・・生理的におちつかない!」


これは、

「ガタツイタのを見るとカラダの調子がくるってしまう。 だから、本能的に手が動いて、直してしまう」

というような意味にとればいいかなと思います。


このことと、田中カメラマンとを比較するのは、 少し乱暴かも知れませんが、私は、けっこう 似てるんじゃないかと思うんですねえ。


「被写体にカメラを向けると同時に、体が自然に 反応し、結果自分の好みの構図に治まってしまう」

田中カメラマンの場合はそんな言い方が
できるのではないかと思うのです。

今や人気ナンバーワンの「米美知子」さんも、
最近の「撮影姿勢」や「発言」を知ると、そんな感じが、
しますね。


これは余談ですが、
「構図的には、こう撮ったほうがいいのだろうが、
自分はどうも、それでは気に食わない」

そう感じて、型破りのフレーミングでシャッターを
押したという経験をしたことが、これまで
私にも、けっこうありました。


というようなことを、考えますと、センス(感覚)の良さ というものは、確かにあります。

毎月、写真雑誌に載る写真を
ザーッと見ただけでも、いくつかそんな写真に出くわします。


ただ、私が、ここで申し上げたいのは、写真に限って
言えば、「センス」 は写真を撮り続けている間に、
必ず、磨かれてくるということなんです。


・これまで、知った多くのカメラマンを見ても、 ・月例を10年以上見てきた経験からも、 さらに、 ・過去にお付き合いさせていただいた 先輩カメラマンの例からも、 断言できるほどの確信があります。

要するに、最初から、「センス」など気にするな

ということなんです。

一応「基本」を頭に入れて、
一つ一つ自分で練習してみて下さい。

ある程度、数を撮ってみることが必要ではないかと、
思います。





スポンサードリンク


nice!(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。