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風景画像①.jpg


         

カメラマン:風景写真の撮り方にひとヒネリほしい名勝地!




風景写真の名勝地は撮るカメラマンで混雑します。
おのずと類似写真が多くなります。 そこで撮り方も、
一工夫しなければ、入選はおぼつかない!




こんにちは。


前回、取り上げましたMさんのメール


今日は、風景写真の名勝地についてその撮り方の
工夫を考えなければならないことをお話します。


前回、Mさんという方のメールをご紹介しましたね。


たまたまMさんのブログで見かけたご本人の撮った
風景写真について、私は、

「ちょっと、気になることがあります」

とコメントしました。


その「気になること」について、お答えと、感想を
書いてみたいと思います。




 風景の名勝地の撮り方




まず、次の写真①をご覧ください。



太陽の恵み.jpg
(太陽の恵み=タイトル)



Mさんが自分のブログに載せておられた風景写真です。

私は、この写真を見た瞬間、

「どこかで見たことがあるな」

と、感じたのです。


私自身、取材のために、国内は、けっこう、あちこち
行った経験はあるのですが、

その頃は、風景を撮るのが、目的ではなかったものですから、
名勝地についてあまり知りませんでした。


しかし、カメラ雑誌などで、この写真とよく似た場所
の写真を何度か見た記憶があったのです。


「気になる」 と書いたのは、そのためでした。


そこで、下の写真をご覧ください。



iwa②.jpg
(月光冥利 =キャパ誌ヨリ)
「ケータイで撮りなおした写真ですので、
画面が綺麗ではないですが、原画は
すっきりしております。」



これは、カメラ雑誌 「キャパ」に出ていた「入選作」の一つです。

場所は岩手県の「浄土ヶ浜」です。


ここは、風景の名勝地と知られ、多くのカメラマンの撮影場所
にもなっているようです。


Mさんのブログには、岩手とありましたので、多分、
Mさんもこのも近くに住んでおられる方ではないかと思います。


まあそれはそれとして、上の風景は、シルエットとして
撮られる場合が多いようで、私がみたどの写真も、
シルエットで撮ったものでした。


ところが、写真②の場合は、シルエットではありません。
岩肌がよく見えます。

シルエットを避け、光のあたった雲を入れ、
さらに長時間露光で雲に動きを与えました。


 
ちなみに、この写真の選者は風景写真でお馴染みの
「竹内敏信」カメラマンです。


t竹内.jpg
「竹内敏信」カメラマン。


ついでに、その選評も載せておきましょう。


「雲の動きが、ドラマチックで良かった。
色味の演出だけでなく、動きの演出も加わり、
面白い風景写真になった」

とありました。



さて、ここで、何を言いたいのかというと、

こういう「名勝地」は、これまで、プロ、アマチュアを
問わず、さまざまなカメラマンに「撮りつくされた感」 があります。

どうしても、似たような風景写真が多くなりがちです。


また、審査する側でも、おそらく、数多く見慣れてきているので、
感動の度合いも薄れていると思われます。



そこで、タイトルにもありますように、有名な風景を
撮影する場合、撮り方を考え、ひとヒネリすることが、
肝要だということです。


例えば、

この写真で言いますと、撮る方向いろいろを変えてみる。

アングルも考える(この場合無理かもしれませんが)

先ほど言いましたように、「雲」「光」「水」「波」
などの表現を考える。

・・・・・・・等々です。


そうすることによって、見慣れた風景も、違った
表情を見せてくれます。


新鮮な風景写真が生まれる可能性もあるということです。



「気になる」 ということのMさんへのお答えも
かねて、ブログでご返事させていただきましたので、

充分ではないかもしれませんが、参考にして
いただければと思います。



それでは今日は、この辺で終わりますね。


では、又・・・・・・・・・。







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mazuya

こんにちは♪

メールと記事ありがとうございました。
「気になること」はまさに私がいつも撮影時に
悩んでいることのうちの一つでした。

記事のとおり、私は浄土ヶ浜がある宮古市
というところに住んでおり、よく浄土ヶ浜にも
撮影に行くのですが、どうしてもどこかで見たこと
あるような写真になってしまってます。

また行く機会がありましたら、表現方法を
工夫してひとヒネリした写真が撮れるように
頑張ってみます。

この度はわざわざ記事にして頂いて
ありがとうございました。
とても参考になりました。


by mazuya (2016-01-29 12:42) 

太助

mazuyaさんへ。

参考にしていただけて、何よりでした。

いい撮影地が近くにあるのですね!
せっかくの場所ですから、いろいろ撮ってみて下さい。

審査員 「竹内カメラマン」 の評にもありますように、
ドラマチック な写真を撮れそうな感じの場所のような気がします。

大変でしょうが、「天気」や「時間」 を非常識に変えて見られる
のもよいかもしれません。

もしその場所が 「好きなところ」 であるとすれば、台風で、水しぶき
が飛ぶ岩などを撮れば、劇的な場面になるかもしれません。

テレビで見たことがあるのですが、「竹内敏信」 さんは、どうしても
撮りたい風景を見つけた時、目の前が浅瀬の湖でした。

彼は、濡れるのをかまわず、ズブズブと水のなかに入って被写体に
カメラを向けていました。

取材しているアナウンサーは、思わず驚いていたようでした。

「プロの執念ですね!」 と撮影のあと、話していました。

実は、その時、煩っていた病気を押して、奥さんが同伴していたほど
でしたから、驚きも一層強かったのだと思います。

私も、一瞬、「ハッ!」 としましたからね。

まあ、プロの1面を見た感じでした。


では、体に気をつけられてガンバッテ下さいね。

太助




by 太助 (2016-02-01 09:17) 

mazuya

ご無沙汰しております。
以前、こちらで私の相談内容を記事にして頂いたmazuyaです。
覚えてらっしゃいますでしょうか?

この時、どこかで見たことがある写真になりがちな有名な撮影地などでは「撮影方法を工夫してひとひねりすることが大事」と教わり、その後さまざまな撮影地で自分なりに工夫をして撮影し続けてきました。

そして先日、デジタルカメラマガジン5月号でこの記事でも取り上げられています浄土ヶ浜で撮影した写真が佳作に選ばれました。

今回入賞できたのはこの時に大助様にアドバイスを頂いていろいろと工夫して撮影するようになったためだと思っています。
なので今日は改めてお礼と、ご報告に参りました。

当時はフォトコンテスト入賞経験はゼロでしたが、今は少しずつですが入賞できるようになってきました。
ブログの方にも入賞作を載せていますので見て頂けたら幸いです。

最後にこの時は色々とアドバイスを頂き本当にありがとうございました。
これからも大助様に教わったことを忘れずに撮影、フォトコンに取り組んで参ります。
by mazuya (2019-04-24 02:16) 

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