才人アラーキー:モデルに打ち込む魂が、次は「書」で町おこしや! [アラーキーと書]
才人アラーキーさんは、奥さんをモデルにし、女優も撮りまくる。
被写体は、変遷きわまりなく時代を駆け巡るように「止」を知らない!
その才能は、「書」にも移って、展示で町おこしまで始める!
アラーキーさん ・ その才能は「書」にも!
前回、アラーキーさんの天才ぶりに少し触れました。
すると、それを読んで下さった読者の方から、
「 アラーキーさんは、”書”の才能もありますよ」
と言った、メールが届きました。
そう言えば、いつだったか、アラーキーさんが、
筆で、なにやら、「文字」を書き込んでおられた
自作の写真を、テレビで見たことがありました。
私は、読者の方が送って下さったメールを見て、
「へーっ? そうなんや・・・?!
「この人、奇人? 変人? いやいや、やっぱり天才なんや!」
と、あらためて、驚きました。
私はこれまで、正直いって、アラーキーさんには、そんなに
興味がありませんでした。
こんなこと言うと、誤解を受けるかもしれませんが、
パッと見で、
「変なおやじさんや!」 と
決めつけていたところがあって、
それほど、関心が持てなかったのです。
しかし、読者さんが前述のメールを下さった時、
私は、少しアラーキーさんのことを調べてみました。
いや、調べざるを得なかった。
といえるかもしれません。
そして、全く偶然なのですが、2日前に借りていた
雑誌「文学界」を開くと、女優さんのグラビア写真に、
「アラーキーさん」の「書」が書かれてあったのです。
次の写真がそうです。
①
②
書の目利きでもある展示界隈のHさんと言うコーヒー店主さんは、
「 サービス精神あふれる 諧謔(かいぎゃく)性が先生らしい。
筆の入りが優しく、いやらしいけれん味がない。
これは90歳以上にならないとたどり着けない境地です 」。
とアラーキーさんのことを評していました。
独特の文字は、最初、写真集の題字などで話題になり、
海外で書展が開かれたこともあるそうです。
国内では初めての展示会だとか。
アラーキーさんの芸術への思い!
昨年、右目を失明されたそうです。
町お越しが行われた当時(2年前)、アラーキーさんは、
今、病と老いのなかに居るといっても、過言ではない
状態だとありました。
アラーキーさんを身近に知る人は、
「そんな中で、見つめた生と死。
冴えた遊び心が躍っている。」
と彼を讃嘆しています。
アラーキーさんが 「書」 を本気で始めたのは、
ちょっと風変わりな写真家として、
世間に波風を立てていた「30代」のころなのだそうです。
アラーキーさんは、
作家の富岡多恵子さんに
「 すてきな字。 書10+ 件道教室なんかいっちゃ駄目よ 」
と褒められたことが、励みになったと言ったそうです。
つまり、「妙なところに」に行かないで、
純粋な自分の「書」を書いてほしいというような
意味ではないかと思います。
そして、アラーキーさんは、次のように
語っております。
「 やってることは、俺の『私写真』と一緒。
技術がどうのじゃなくて、自分の思いが表れていなくちゃ
”書”だって面白くないよ」 と。
さらに、
「 我流の道を二刀流でゆく 」
と結んだそうです。
流石(さすが)ですね。
私が今回申し上げたかったのは、実は、この最後の
「 技術がどうのじゃなくて、自分の思いが表れていなくちゃ、
”書”だって面白くないよ 」
という言葉でした。
私は、写真表現も、全く同じだと思っています。
それでは、今日はこの辺で・・・・・・・。
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