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風景写真家になるには、技術と経験で大丈夫と言うプロカメラマン!




風景写真家になるには、技術と経験でイケルというプロカメラマン!
風景写真を芸術と位置付けるボクとしては、解せないコトバです!
何故、技術と経験だけで、風景写真が撮れるのか検証してみました。
                           


風景写真は芸術か?



前回、写真展を見た時に主催者のカメラマンRさんが

「風景カマラマンのなるには、技術と経験があれば、

誰でもなれる・・・・!」


と言ったコトバが気になることを話しました。


独断かもしれませんが、

私は、風景写真を「芸術」と考えているため

Rさんのコトバを、にわかに信じることはできませんでした。

むしろ、これが風景写真を撮る人のコトバだろうか?

と驚きさえしたものです。




私が写真を始めた初期の頃、写真を


① 芸術(風景)

② そうでない写真


の二つの分野に分けて、進む方向を考えました。

これは、ごく一般的な考えとして書いているのであって、

決して、専門的に話しているのではありませんので、

読者の方も、気軽な感じで読んでいって下さいね。



さて、話を戻して、私は、上の   のうち、

即、 に該当する「報道写真」を選びました。


これなら、

「努力」
「情熱」
実行力」

があれば、自分でもできると判断したからです。


ズブノ素人から、未知の写真世界に飛び込んだものですから、

「とにかく頑張ればできる」 道を選んだわけです。

① の芸術(風景写真)分野を選ぶなんて、とても自信は

ありませんでした。

それどころか、「風景写真家になる」 なんて、夢にも

その可能性があるなどと、考えることはできませんでした。

もちろん、「芸術的感性」があるなどとは、

つゆほども、思えませんでした。



そのような事情を考えると、Rさんのいう

「風景カマラマンのなるには、技術と経験があれば、

誰でもなれる・・・・!」

などとは、とても言えないのでは?

と思ってしまうのです。


もしその通り「技術と経験」を積むことで、

「風景カメラマン」 になれるのであれば、

その気で頑張れる人なら、だれでも「風景カメラマン」

になれると言えるでしょう。



それは、ある意味では、これまで私がこのブログで

言ってきたことと共通するところがあります。



確かに、私が、プロになって、以来、中断した時期も含め、

30年近く、経った現在は、

「技術と経験」を積んで

なお且つ

「努力」を続ければ、風景カメラマンのプロには

なれると、確信をもって言えるようになりました。



しかし、しかしですよ。


Rさんの「技術と経験」で「風景写真家」になれる

という話は、少しばかり、違うのです。


話しを聞いているうちにその意味が

分かるような気がしてきたのです。



風景写真家になるRさんの方法!




Rさんがどんな道を歩んだ人かが分かるとその方法も

分かってきます。


彼は、いわゆる、街の写真屋さんの息子で2代目の店主です。

今、70代を半ばすぎたぐらいでしょうか。

写真の道を歩んで50年になるそうです。

その間、親子で関西の名所や、主だった写真の撮り場には

ほとんど行ったと言います。


私が(前回)見とれていた写真の場所には、もう何十回も足を

運んだ有名な所だそうです。


それほど、

「写真になる場所だ」 と言っていました。


その場所は、多くのカメラマンの過去の名作にも残っており、

どういう写真が評価されるのかが、スッカリ頭に焼き付いて

いるのだそうです。


それらの写真のイメージは、頭にあるので、その中から、

コンテスト1位になった写真を頭から、引き出し、



「その写真にちょっと、違うものを、入れるなどして

写真構成をわずかに変えればいい。


例えば、前回の写真の材料は「星」と「月」と「岩」の3つ。

これらの「構図」を少し変え、

「長時間露光」か
「短時間露光」

「夜明け」か
「夜中」か
「夕刻」かなど、

もはや、知り尽くした技術設定を、注目されるように

ほどこせば良い。」



そして、Rさんは、


「いずれにしても、この写真は、百万を獲得しました。」


と、最後に念を押すようにして、得意げに説明してくれました。



会場を出ての帰り道、さっきのRさんのコトバを

私は、何度も繰り返して考えていました。



Rさんは写真店の店主ですが、店の方は、ほとんど

お客はいないそうです。

では、何で利益を上げているか?

Rさんは、べつの場所に「写真教室」を開いており、

初心者に教えていると語っていました。



とすれば、100万円の賞金と賞状は、集客のための

勲章であり、金メダルでもあるわけです。

それは、多ければ、多いほど「箔」がつき、生徒さんへの、

権威づけにもなることでしょう。


私は、今回、「風景写真に対する商売人の発想の原点」を

見たような気がします。


Rさんの「創作法」 もまた、あって、良いかと思います。

そこは、個人の事情がからんでくることですから、

自己の内奥から、承知していることであれば、ルールに

反しない限り、他人がとやかく言える筋合いはない

だろうと思います。



それでは、ちょっと、長くなってしまいましたので、

今日は、この辺で失礼しますね。

皆さんも、よかったら、一度、上記の話を考えてみて下さい。




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