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風景画像①.jpg


         

戦場カメラマン渡辺陽一テレビ出演!名画鑑賞!熱く語る!




戦場カメラマンの渡辺陽一さんが、先日、テレビ番組
「日曜美術館」に出演して、外国の有名画家ミュシャ
の絵の前で、熱く語っていました。真剣な顔でした!



戦場カメラマンの渡辺陽一さんは健在です!




ミュシャ絵画①.jpg




先日(日曜日)テレビ番組で、絵画の感想をある演出家が

手振り身振りで話していました。

実に楽しそうなはなしぶりに、

私もつい引き込まれてみてしまいました。


想像力豊かな人は、一つの絵画をみても、

次々とその感想が、口をついて出て来るものですね。


以前にも、女性写真家の大家「大石芳野」さんが、

出演しておられたときもそうでした。

一つの絵を前に、自分の想いを様々に語る姿を見て、

「さすがだなあ!」

と感じたものでした。



さて、先日の番組「日曜美術館」には、

実は、あの戦場カメラマンの、

渡辺陽一さんが、出演していました。


渡辺陽一さんは、「ゆっくりした話し方」が受けて、

「バラエティ番組」によく出ておれたようでしたが、

最近、あまり見かけないようでしたね。



そのためか、ネット上では、

「戦場カメラマンは、今どうしてるの?」

とちょっとした話題になっていたようです。



渡辺陽一さんのようなカメラマンは、戦地という

特殊な場所での撮影が多いことでしょうから、

そうそう、戦地に、出向いているわけでは、

ないだろうと、思います。


危険ですからね。


撮影がひとくぎりしたら、おそらく、一定の休みを

取っておられたのでしょう。


その期間に、テレビに出演しておられたのだろうと、

思います。


初回の出演で意外な人気が出たものですから、

テレビ局の方から、「出てくれないか?」 という依頼が

続いたのではないでしょうか?


その後、「タレント」になったかのような印象を

受ける程、テレビ出演が多かったように思います。


しかし、渡辺陽一さんは、やはり、

戦場カメラマンです。


先日のテレビ番組「日曜美術館」で「戦場の有り様」を

描いたミュシャという画家の名画を鑑賞しておられた。


戦場カメラマン②.jpg
(戦場カメラマン=渡辺陽一さん)



私はこの時初めて、「ミュシャ」という画家を知りました。


渡辺陽一さんがこの番組に出演したということは、

多分、戦場を撮るカメラマンとして、

渡辺陽一さんが、ミュシャの作品をどのように、

鑑賞するだろうか? ということで、この番組に

呼ばれたのでしょうね。



アナウンサーと、中堅俳優の二人がレギュラーで、

前述の「演出家」がゲストとして、迎えられていましたが、


番組の後半部分で、渡辺陽一カメラマンが、

あのトレードマークの帽子姿で現れたのです。




渡辺陽一さんの戦争絵画の鑑賞!




写真に近寄った渡辺さんは、ジーッと絵画に見入っていました。

バラエティ番組で見た彼とはまるで違います。

神妙な顔をし、真剣そのものに見えました。

最初は、絵画そのものの全体を見まわしていましたが、

やがて、中央あたりの女性を凝視し始めました。


ミュシャ①.jpg



その女性は、こちらを射るように見つめ、

手元に子供を抱えている様子です。


周囲には、多くの被害者が、それぞれの形で

描かれています。


渡辺さんの目は、中央の女性にくぎ付けになったようです。


それから、おもむろに、女性について語り始めたのです。


細かい内容は、憶えていませんが、


概略は、

「自分がこの女性を撮る場合は、レンズを向けながら、

どんな素性の女性だろう?

親は? 他の家族は? いま何を考えているのだろう?

・・・・・等々、一瞬にそんなことが頭をよぎっていく

ように思います・・・・・・」


多少、ニュアンスが違うかもしれませんが、

こんなことを、しゃべりながら、真剣に

絵画と向き合っていました。



戦地で写真を撮るカメラマンは、他にも、

多数いると思いますが、私は、渡部陽一さんの

感想を述べる姿を見ながら、ふと思い出しました。


戦地を駆けずり回すカメラマンは、

砲弾に倒れる兵隊を目の前にした時、

「カメラをむけるのか?先にその兵隊を助けようとするのか?」

というようなことが、論議されることがあります。


いずれにしろ、カメラマンは、撮る対象を前にして、

それが、どんな被写体であっても、

「何故撮るのか?」

を自分に問う姿勢が極めて大事なことだと思います。


記録したいのか?

怒りを生じたからか?

美しいと感じたからか?


何等かの「思考」や、感情が撮る前にはあったはずです。


「何故撮るのか?」


この問いは、カメラ雑誌の入選写真を見ると、

選評には、必ず出てきます。



何度か、「土門拳」が、カメラ雑誌の月例コンテストを

審査している「選評」を読んだことがありますが、


土門.jpg
(土門拳)


「・・・君は、この写真を何故撮ったのか?答えられるか?

この写真を撮るには、そこを、よく考えてみなさい!

ホントにそれを撮りたいと思う理由は何だったのか?・・・・」


入選写真を撮った人へ向けて、くどいほど、問いかけています。

応募者は、この「土門拳」のコトバに心から揺り動かされて、

成長していきます。


そして、一流カメラマンが誕生していくのです。



みなさんも、今一度原点に返って考えてみて下さい。



では、今日は、この辺で・・・・・・・・。





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