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風景画像①.jpg


         

写真撮影:初心者が個性を表現する前にそれを引き出すのに四苦八苦!




前回、の蜷川実花さんについては、ページを

改めて書きたいと思います。


実は、

ある一通のメールが届いたのです。




学生さんの苦しみ!個性を引き出すには?





「個性について、どうしてそれを引き出したらいいか?

このところ、もがき苦しんで、今なお暗中模索をしている」

というメールを学生さんからいただきました。


そこで、メールの一部をご紹介しますので、

どうぞご覧ください。



nekotoru①.jpg
(どのアングルにしようかな?)<ヤフー検索ヨリ>




それでは、届いた「G」さんのメールを少し

抜粋してみますね。





ーーーーここから



・・・・省略・・


これまで、数回の 「個性」 についての

太助さんの記事は、興味深く読みました。



僕は、写真学校に入り、今、写真を勉強中の者です。



2年目を終えようとしていますが、学校祭の、

写真展示会に出品する 「作品」 がどうしても

出来なくて、右往左往しています。



個性あるものとは?、

独創性のある写真とは?


いったいどうしたら、そんな写真が撮れるのでしょうか?



自分の 「個性」って、いったい何なのか?


寝ても覚めても、そればかりを考えていますが、

暗い、穴ぐらを「堂々巡り」するばかりで、

いっこうに、光が見えてきません。



もし、太助さんが、同じ立場だとしたら、

どのような対策を取りますか?


困り果てている「写真学校生」に一言

アドバイスをくださいませんか?

どうぞ助けて下さい。


宜しくお願い致します・・・・・・・

・・・・・・・。




ーーーーーここまで




以上抜粋ですが、

行き詰った 「G」 さんの思いが、

迫って来るような「メール」です。




「個性」を模索して、約1年になるそうです。



プロに生きがいを感じてひた走る我が失敗!




私は、「G」さんのメールを読んだ時、

この人は大丈夫と、直観的に思いました。


何が大丈夫なのか?



それは、この学生「G」さんは、

「必ず個性を引き出すことが出来る」

ということです。



自分の「オリジナル性」は何か? と

考えあぐねて、やく1年を過ごしてきたそうですが、


よくぞ、諦めずに模索を続けてきたと思います。


この執念こそ、必ず成果を出す源泉なのです。

私は、多くのカメラマンを見てきて、そう確信しています。



そこで、じゃあ具体的には、どうしたら個性を引き出せるのか?


それは、まず、



「目の前の被写体に意識を集中する」



ということです。


初心者の人、あるいはナカナカ思うような写真が

撮れないと悩んでいる方は、何はともあれ、

自分が、レンズを向けた被写体に、思いっきり



意識を 「集中」 させて下さい。



私は、プロになった初めのころ、

それとは「方向違い」のことをやっていました。



プロになって、1年~2年ぐらいまでは、

クライアントの「望む写真」を撮ることに、

夢中になっていたのです。




<例えば>



「七五三」 の写真を撮ってほしい頼まれたとすれば、

その注文に応えるべく、「七五三」 を表現できる

ターゲットを求めて街中を、ひたすら歩き回ったものです。


とにかく、クライアントの 「望みに叶う写真」 を

求め続けたのです。


当時の私は、それが 「プロ」 というものだと

認識していたものですから、精一杯、必死で行動していました。


自分としては、「持てる力」 を 「フルに発揮したい」 

という気持が漲(みなぎ)っていましたし、


何と言っても、「生きがい」 を何よりも

優先していました。



そんなわけで、「自分」 を表現するとか、

「個性」 を強調するとか、


などは、当時の私は、全く考えていませんでした。


そんな私に見えるものは、クライアントに喜んで

もらうには?

という視点だけだったのです。


「夕日にみとれる」
「美しい花に目を向ける」
「夜の街並みを眺める」


なんて、はなから、考えていませんでしたし、

関心もなく、目にさえ入ることがなかったのです。

それらは、見ても、見えていなかったのです。



私の目の前を素通りしていたのです。



今、思えば、これは「カメラマン」の視点をすっかり

忘れた態度としか言えないと感じています。



日常の

「風景美」
「雨の風情」
「夜景の趣き」
「街並みの変化」

などなど・・・・


目が行くようになったのは、プロになったあと、

ずいぶん経ってからでした。



まず、被写体に「意識を集中」することが第一歩!



それでは、写真学校生の「G」さんが、

今の「八方ふさがり」の状況を脱するには

どうしたらいいのか? を私の経験から書いてみましょう。



① 「個性」を 「好きか嫌いか」 に置き換える。

② レンズを向けた被写体に全意識を集中する。

③ さらに、自分の「ボキャブラリー(コトバ)」
  をフルに稼働する。




音楽や、絵画、詩の 素養など全くなかった私は、

最初は、この ①②③ を徹底して実践しました。


特に、「個性」というコトバにこだわらず、


「好きか、嫌いか」


だけで、実行してみて下さい。



例) をあげてみましょう。



京都に出向く。

京都の町を歩く。 何が好きか?

ある町の橋の上を行き交う通行人をぼんやり眺める。



着物姿とジーパン姿の学生カップルに

「おやっ?」

面白いかも? と興味が湧く。


学生と分かったのはジーパンの男性が2,3冊の

本をバンドでしばっていたから。


後をついて歩いているうちに、ある大学に着いた。

校門には、「有名国立大学」の名があった。


この時、私の頭をよぎったのは、


「学歴コンプレックス」


これには、長い間悩まされた!



「そうだ、学歴コンプレックスを

テーマにしてやろうか!!!!」



「学歴コンプレックス」と


ペン
京大
阪大

人物
男性
女性


ノート
インク

有名人
作家
画家

・・・・・などを組合すと、

どんな写真が撮れるだろうか?


光景を想像してみる。


本を踏みつけてる光景。 ・・雨が降ってる?

hon②.jpg


机に「大の字」に寝る。 ・・ビール缶が腹にころがってる。



自前の黒板に「大学ノート」を乱雑に貼りつけてみる

kokuban①.jpg



いろいろあると思います。

書いていけばキリがありませんが、

こういうふうにして、次々と浮かぶ「コトバ」

駆使して、イメージや絵を作っていくのです。


そのうち、「これがいい」 とか、

「こんなのが良さそうだ」というイメージに出会います。


それは、果たして

悩んだ「学歴コンプレックス」

をうまく表現しているだろうか?

少しは、それに近い物ができただろうか?


と、いくらでも追及できます。


「学歴コンプレックス」 を中心に頭に浮かぶ「コトバ」

を全部引き出すのです。


浮かばなければ、自分で、作っていけばいいのです。


ここがポイントです。


カメラマンのセンスの磨き方を思い出して下さい。

 

センスを磨くには = 情報量(知識量)を増やす!


これまで何度も書いてきた通りです。


才能のあるカメラマンや
経験豊富なカメラマンは


「直感」 や 「ヒラメキ」 で追求します。


パッと対象を見た瞬間、ヒラメキます。


すばやく、「シャッター」 を押します。

次々に押していきます。

この繰り返しです。



まだ、経験も浅く、個性をみいだせていない

初心者や、アマチュアは、試行錯誤と多くの

撮影経験を、積んでいくしかありません。



それさえ、辛抱強く続けていけば、必ず

「光」 は見えてくる!


私は、そう確信しています。


私の地域の写真仲間を多くを救ったのは コチラ です。
一生懸命フォトグラファー列伝 /神立尚紀【著】 【中古】afb



それでは、今日はこの辺で・・・・・・・。







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