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風景画像①.jpg


         

土門拳の「人間不在の風景写真はダメ」との言葉にKさんは絶句!





こんにちは。




前回「K」さんの作品を見てもらいました。

途中、
記事を中断してしまい、申し訳ありませんでした。


今回補足していきますね。



それでは行きます。





  <土門拳の語る風景写真>


「K」さんの写真は、富山県の「女岩」。



写真①
ОL.jpg




私は行ったことがないのですが、
この場所では、
晴れた早朝、条件がよければ、
「けあらし」 という現象が起こるそうです。


条件とは、外気がマイナス14度ぐらい迄
下がり、快晴であることです。

この時、外気が海に触れれば、
海と外気の温度差によって、
海上に「霧」が発生するというのです。

この現象をウマくとらえたのが前回
ご紹介した「安念余志子」さんの
写真でした。



写真②
安念.jpg




条件がそろっていても、必ずしも
起こるとは限らないらしいのですが、

それらしき日には、プロ、アマを問わず
多くのカメラマンが押し寄せるそうです。


それまで、似たような「岩と海」の写真を
カメラ雑誌のコンテストで多く見かけたのは
このせいだったんですね。



前にも言いましたように、
私は、今、カメラ雑誌108冊を
念入りに熟読し、整理しているところですが、

「女岩」を撮ったと思える写真が多いことに
あらためて気づきましたよ。   (笑)




さて、
Kさんは、安念余志子さんの「女岩」の
写真を見て大いに感動し、「色」 にこだわる
決意をしたことは前回にも話しましたが、

その後、間もなく Kさんは、「ブックオフ」で
偶然見つけた雑誌で、

写真界の巨匠

「土門拳」 の記事を読んだそうです。




その記事には、


「 土門拳は、

人間不在の風景写真は
絵ハガキ同然だとし、

被写体には撮る者の
エモーション(感情)が表れていなければならない
と言っている 」


さらに、


「 空や雲、山や海を撮った場合、
べつに、化学的写真を撮っているのではない。

単に雲のたたずまいを写すというだけでなく、
その雲のたたずまいにジーっと見入っている
人間がいるということである。

要するに、

本人不在の写真はつまらない! と

土門拳は言ってるのである。 」


とあったそうです。



土門拳の風景写真に対するシビアな姿勢に、

Kさんは、

「襟を正す思いがして体がしびれる様だった

と話してくれました。



Kさんにとって、土門拳の言葉は
強い衝撃となったようでした。


Kさんが、「安念余志子」さんの写真でみた
あの感動の「黄金色」を求めて、現地、富山まで
行った背景には、そんな事情があったのです。




それでは今回はこの辺で・・・・・・。



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