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風景画像①.jpg


         

激写で知られる篠山紀信・木村伊兵衛賞作品がワカラナイとこぼす!

激写で知られ,時代を撮るという大家・篠山紀信さん!
審査した木村伊兵衛賞の受賞作品がワカラナイとこぼす!
その写真は、26歳の女性が受賞した写真です。



(木村伊兵衛賞受賞者)
高木こずえ.jpg
「高木こずえ」さん(26)


この写真は「解せない」という篠山紀信!

(篠山紀信さん・76)

篠山紀信さん.jpg



先日写真仲間が集まって、例の如く
写真の話に花がさいておりました。


この時は、知り合いのプロカメラマン「B」さんが加わわり、
「木村伊兵衛賞」についての話をいろいろ
語ってくれました。


その中で

木村伊兵衛賞を受賞した写真についての話は皆
驚いて聞いていたようです。

多分、以前にも、少し触れたことがあると思います。


もう皆さんは

「木村伊兵衛写真賞」は、ご存知だろうと思いますが、

参考までに、ちょっとかいてみましょうか。


日本の二つの最高賞として、

①木村伊兵衛賞
②土門拳賞

があります。


文学部門で最高賞として、

③芥川賞
④直木賞


の二つがありますが、写真賞 ①② は、

文学部門の ③④ と比較して、いわれることが
多いようです。


例えば、
「木村伊兵衛賞」を文学の「芥川賞」のようなものだ
というふうに。


いずれにしろ、写真界では、①②の写真賞は「最高賞」
と言って差し支えないと思います。



数年前、「高木こずえ」 さんという女性が、
この「木村伊兵衛賞」を(26)歳の若さで
受賞したことがありました。


(受賞作の一部)「テーマ=生と死」


yjimage.jpg


kimura①.jpg


kimura②.jpg


審査員の一人、篠山紀信さんは、

「受賞者 ”高木こずえ” さんの作品が分からない !」

と、おっしゃったというのです。


ちなみに、この時の選考委員は、

・篠山紀信氏、 
・藤原新也氏(作家&写真家) 
・土田ヒロミ氏、 
・都築響一氏

の4人でした。

有名な方ばかりです。


中でも、激写の「篠山紀信」といえば、おそらく一般の人でも、
知っている人が多いことでしょう。


女性週刊誌を含む、各雑誌などの表紙やグラビアなどでは、
お馴染みの女性写真の大家です。


受賞作は、「GROUND」と「MID」 という2冊の写真集。

① 「GROUND」 は、フォトコラージュ を主とした写真集。
② 「MID」 は、 ストレートなスナップ写真集。

(コラージュ = 原義は、さまざまな素材を貼り付ける、また、その技法)

① も ② も、「生と死」 が、テーマになっていると言います。



上に挙げた写真は、
ほんの一部ですが、皆さんはどう感じますか?

日本を代表する「木村伊兵衛賞」の受賞作品を見て、

審査員の一人 「篠山紀信」さんが、

「この写真はワカラナイ!」

と言ったというのです。


こういうことは、「芸術」の世界では、決して
珍しいことではありません。


審査員の個性によって、起こり得る現象だと
私は思っています。



目を転じて、私がおススメしている「カメラ雑誌」の

「月例写真コンテスト」でも見られることなのです。


審査員が、1年のうちに、交代制を取るというのも、

「公正」を期してのことだと思います。


この辺を、一度考えてみるのも、良い勉強に
なるのではないでしょうか?


それでは今日は、この辺で・・・・・・。





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福山雅治俳優も写真家もプロ並!紅白出場も決定驚きの才能!


福山雅治さんは、紅白(2016)出場が決定しましたね。
主演としてる公開中の映画も好評だそうです。
俳優としても写真家としてもプロ並みの出来!
オドロイタ~この才能~~ほんとにビックリ!!


福山雅治さんのマルチぶりにビックリ!



福山雅治さん紅白出場がきまりましたね。

私も、紅白は毎年みてますからね。(笑)

昨日、たまたま、ミユージシャンの「福山雅治」さんを
テレビでみかけました。

福山雅治.jpg
(福山雅治さん)


今年の紅白(2016)が決まったそうですね。

曲目は、「虹~~桜」 のメドレーかも?ということでした。

9回目だそうですね。

逆に、あの「和田アッコ」さんは落選したそうです。


ところで、最近、芸能界で、絵を描いたり、

写真を撮ったりする人が多いようですね。

以前からそういう人はいたのかも知れませんが、
テレビとインターネットの普及が進んだせいで
よけいに、知られるようになったのでしょうか?


それにしても、福山雅治さんが写真を撮るのは、初めて
知りました。

それも、腕は、プロの写真家並みだそうです。


また、始めた動機がスゴイんです。

ロケかなんかで、鳥取に出かけ、写真家「植田正治」
と出会っているんですね。

この人との出会いが写真を始める動機になっているようなんです。

「そんなの? どうってことないじゃん!」

と思われましたか?


いえいえ、「植田正治」といえば、知る人ぞ知る
大写真家なんです。


ueda12.jpg

(植田写真=故人)

実は、この写真家は私と同郷の鳥取なんで、とても印象に
残っている人なんです。


私は、事情があって、小学から、高校まで約10年ぐらい
とっとりに住んでいたことがあります。

鳥取というところは、山陰で雨や曇りが多く、空は、いつも
どんよりしていて、いわば「うっとうしい」天気の日が続く
地域なんですね。

冬は、雪が積もって寒いところなんです。

寒がりの私は、高校卒業したら、早く大阪に出たくって・・・(笑)

そんな山陰を生涯 放れず、地元の写真に取り組んだのが

「植田正治」なんです。

彼の作品は、日本人でもっとも世界に知られていると
いわれています。

それほど有名な写真家なのです。

どんよりした山陰の風景を撮らせたら彼の右に出る者はいない
といわれるくらい「山陰」を撮り続けた写真家なのです。

③山陰.jpg
(山陰の風景)



のちに、作風が変わります。(以下の写真)

ueda⑦.jpg


ueda.jpg

ueda01.jpg


大学の教授や、写真界の重職などにもなっていて、
この業界では、重鎮てき存在の写真家だったのです。


福山雅治さんは、この人を「師」として、写真を学んだらしいのです。


私がスゴイといったのは、そんな理由からなんですね。


福山雅治さんは、その後「個展」なども開いたり、ⅭⅮジャケット
の写真や、PR写真などもてがけており、プロ級として、
多くの作品を撮っていますね。

それだけでもスゴイと思いますが、



④ (福山雅治さんの作品です)
huku①.jpg



huku②.jpg


先にも書きましたように、ミュウジシャンとしては、
ご存知のように、一流といってよいでしょう。

そして、6年前には、NHK大河ドラマ「龍馬伝」では
主役を演じたほどで、俳優としても、素晴らしい。

さらに、今回は、紅白にも出場が決まったそうですね。

通算9回目だとか。


ここまでくると、もはや、「マルチタレント」ですね。


今日は、福山雅治さんと「植田正治=故人」のことを
取り上げてみました。


一度、故「福山正治」さんの写真集なども見られたら、
きっと驚きがあるとおもいますよ。


彼が、ガラッと作風が変化したときは、私も、

ホント、驚きました!

山陰の、陰鬱な、今にも、ザーと降るかと思われる暗い
空の雰囲気は、
私には、身に染みるぐらい、逃げ出したくなる情景なんです。

そんな作品が多いのです。

それが、いきなり「ハイカラ」な都会的
軽快なリズム感のある写真に変化してしまう。


どうしてこんなに変化するのだろう?

最初、わたしには、どうしても解せませんでした。

今頃になって、少しは分かるような気がしますが。

病気をしたからかもしれません。


それでは、今日はこの辺で・・・・・・・。




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カメラマンになった=私の歩み!

ブログを読んで下さった皆さん、ホントにありがとうございました。(ニコニコ)

target="_blank">お礼イラスト.jpg



「プロカメラマン: 必勝!夢を目指そう!」

というブログを立ち上げて、11月で約「3年」になりました。 

ブログで私が一番お伝えしたかったのは、


「 学校へ行かなくとも誰でも働きながら、独学でプロカメラマンになれる ということと、写真がウマくなれる 」


ということでした。


それは、これまで見てきた多くのカメラマンと私自身の体験から
「絶対的・確信」 をもって言えると思っています!


このブログでは、私自身の体験はもちろん、プロで活躍する現役カメラマンも、
多くご紹介してきました。

同時に、カメラマンになるまでの歩みや、技術的手法なども
ご紹介してきました。


まだまだお伝えしたいことがありますが、それは
これから、なお記事として投稿を続けていきたいと思っています。


しかし、これまでの記事で言いますと、初歩の方には、


① 入選写真を撮る方法とか
② 写真界にはどんな分野のカメラマンがいるかとか
③ 独学で現在活躍しているカメラマンはどんな人か
④ 働きながら学ぶにはいったいどんな方法があるかとか
 

大ざっぱにいえば、だいたい以上のようなことを
お伝えしてきました。



そこで、この度、初歩の方に参考にしていただける記事を
まとめてみることにしました。

なぜなら、最初(,13~,14年)の頃に書いた記事は、ブログの中に埋もれて、
探しにくくなってきたように思うからです。

最初から、読み直して、これは、参考にしていただけると思う記事
を、整理し、ピックアップしてみました。


1) 私自信の初歩から1年でプロになるまでの歩み

2) 大活躍の「米美知子」カメラマンについて 

3) その他、読者の方に参考になるものを随時
   これから挙げていきたいと思っています。


なお、読者の方にとって、興味があり、かつお役に立てる記事を
これからも書いていくつもりですので、引き続き、
よろしくしくお願い申しあげます。(笑)



< 追 記 >

記事が整理出来れば、そのつど、「目次」として、このページに、

順次挙げていきますので、どうぞご覧ください。



   

   ■■■■  目 次   ■■■■



1) 私の歩み


①カメラマンになる早道は、独学でした!

②カメラマン志望に、大学は不要だった!

③カメラマン ・1年でプロデビューできたわけ。

④カメラマンになるための、2か月の勉強。

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

 
2)< 風景 写真 >


● 風景写真家になりたい。

● プロになるための決意!

● 「週刊新潮」のプロが撮ればこうなります!

● 「週刊新潮」専属・ 田中義和氏の魅惑の風景写真!


● 風景写真家・思わず見とれるプロの作品です!


(あとはまだ整理中ですので、今しばらくお待ちください。)



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メタセコイア並木の紅葉がキレイ!見ごろは今!スマホだらけでは?

滋賀県のメタセコイア並木の紅葉が、見ごろのようですよ!
テレビで紹介していましたが、思わずケータイを向けました!
今じゃ観光の名所になってるそうですね!


メタセコイア並木の紅葉が見ごろ!



一昨日、テレビで見ました。

滋賀県、マキノ町の「メタセコイア並木」って有名なんですね。

紅葉が、またとても素晴らしいらしいとか!


① 「秋のメタセコイア紅葉」
メタセコイア並木①.jpg


② 「夏のメタセコイア並木」
メタセコイア並木.jpg


週末には、見ごろで観光客でにぎわうことだろう
とのことでした。


滋賀県の 「メタセコイア並木」は、
雑誌、テレビはもちろん、ドラマ、CMにまで取り上げられ、

いまや、スッカリ有名になっているという観光地だそうです。


スマホ歩道で.jpg
(テレビ画面をケータイで撮った写真です)


秋の 「紅葉」 以外でもスゴイらしく、
この写真 は、主婦が写真をとっているところです。

とっさにテレビに表れた画像をケータイで撮ったものです。

あわてて撮ったものですから、ブレてしまいましたが
右の歩道を駆けるようにしながら女性が、
スマホで写真を撮っているところです。

左の道路では、サラリーマンらしい人が写真を
撮ってますね。


この メタセコイアの並木道 は車も多く、テレビでは、取材記者たちが、
道路に出ている人たちに、盛んに
「危ないですよ!」とよびかけていました。


車も頻繁に走っているのですが、その合間をぬって、
ワッと、人が車道に入り込んできます。

もちろん、このメタセコイア並木の景観を撮るためです。


今回、こんな話題を取り上げたのは、もうおわかりだと
思うのですが・・・・・・・、そうなんです。

この 「メタセコイア並木」 を通る人たちのほとんどが
写真を撮りにきているらしいことが分かったからなんです。


並木撮る人たち.jpg
「撮影する観光客」



撮影場所として、行ってみられるといいかな?
とお知らせしてみたかったというわけです。


見ていると、その人たちの多くが、小さなケータイ状の
カメラを構えているようなのです。


たぶん、それは「スマートフォン」で、
いわゆる「スマホ」だろうと思うのです。

一眼レフらしきカメラをもってる人は、
数からいえば、ごく少数に見えました。

まあ、テレビで見ただけなので実際はわかりませんが。


スマホについては、前回も、取り上げたばっかりなのですが、

こういう名所風景も、スマホを使用して撮影している人が
増えてるような気がしました。


「スマホ」のカメラ機能がそれだけよくなった
ということでしょうね


いずれにしろ、

「メタセコイア並木」の 紅葉は、あす(土)あさって(日)
が見ごろじゃないかと、テレビでは 言ってました。


時間がとれる人は一度撮影に行ってみられると
いいんじゃないでしょうか?


こんな場所の撮り方は、多くの人が撮らないところが、
案外「いい写真を」撮る穴場になっていたりします。

視点を、ズラシテ 狙ってみられたらどうでしょうか?

例えば

並木と車.jpg

という風な・・・・・・。


それでは、今日は、この辺で・・・・・。


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スマホカメラは小型で広角レンズ!撮った写真がなんと最高賞だった!

スマホのカメラは小型でレンズは広角!持ち歩きに超便利!
撮った写真がコンテストで最高賞を獲得しました!
これだと、一眼レフを超えるかも?


スマホカメラは小型で広角を搭載!



スマホカメラで撮った主婦の写真がグランプリ(最高賞)
になったことが新聞で報じられていました。

賞金は、30万円だそうです。

カメラ未経験の主婦が撮ったというから、ビックリです。

それも、スマホで、とっさに撮った写真だというのです。

読売新聞が主催した写真コンテストでのこと。 


タイトルは「生命をみつめる」。


最高賞となった写真は、今まさに、
息を引き取ろうとする妻のそばで、
ハーモニカを吹く夫との無言の愛の交流。


(地方新聞から)
臨終.jpg
(これは新聞に載った写真から移したもので画像状態が
よくないですが、下にスマホで撮った別写真を載せています。
上の写真もこれと同じ感じように写っていると思っていただいて
いいかと思います。新聞上の写真は、画像が荒れやすいです)


スマホ①.jpg
(コーヒー店の入口を撮ったものです)<アサヒカメラ誌ヨリ>


さて、写真 ① ですが、
妻はうっすら目を開け、夫をジッと見つめています。

妻のために 「誰か故郷を想わざる」を、夫がハーモニカで
を吹いている光景です。

スマホのカメラは、広角レンズ(24ミリ)になっていますので、
この近距離でもウマク撮れたのですね。



この写真は、「人間愛を感じさせる」 と好評で、
前述のように、この写真コンテストの 
トップ を獲得したのです。


このような光景は、めったに見られるものではないでしょう。


それを、とっさに、小型のスマホカメラで
撮った写真だというのが、驚きでした。


やはり、時代なんですねえ。


スマホの普及率はアメリカなどに比較すると、
かなり遅れているようですが、それでも
国民の 約半分 と言いますから、

二人に一人は スマホ を持っていることになります。


スマホの機能も相当優れた物が多いと聞きます。

もちろん搭載されたカメラ機能も同様です。

今回の例もそれを示しているでしょう。

写真コンテストの場合、応募作品は、
だいたい、大きさが 「4つ切り」 となっています。

これは、ほぼ週刊誌の大きさと同じです。

スマホで撮った 「原画」 をここまで伸ばしても、
充分写真コンテストに耐える写真に出来上がる
ということです。

一眼レフカメラも、顔負けですね。


小型のスマホをお持ちのかたは、焦って高価なカメラを
買わずとも写真コンテストに、充分
スマホで対応できるというわけです。


ただスマホカメラで写真コンテストに応募する場合、
スマホは、小型で軽量ですから、

最低、次の原則だけは、守ってくださいね。


① 絶対手振れをしないこと。  
 (ピンボケや手振れは厳禁です)

② 人物の「ここぞ」という表情を逃さない  
 シャッターチャンスに集中して下さい。

  押すだけで撮れますからね。
  
  
この2点を徹底してまもるだけで、いい写真が撮れるはずです。


写真を始めて、まだ日の浅い人は一度スマホに挑戦する
のもいいじゃないでしょうか!


広角の「スマホカメラ」でドンドン練習してみて下さい。


祈ってます!!



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広角レンズ:入選作すべてが広角!コレ使わなきゃもったいないです!

広角レンズの特徴や効果は、写真に見ばえを与えます!
入選作すべてが、広角で撮った写真だと気づきビックリ!
偶然ではありません。  実例をご覧ください!



見直そう広角レンズの威力!



昨日、あるカメラ雑誌をみていると、プロの指導による
撮影会の模様が出ていました。


撮影会といえば、一人のプロカメラマンが限定場所で、
希望者とともに写真を楽しみながら、指導していくというもので、
毎月、カメラ雑誌などで、よく見られる光景です。


今、大人気のカメラマン「米美知子さん」は、
こういう撮影会を精力的に開いておられるようで、
頻繁に見かけますね。


もちろん、他のプロがツアーなどで撮影会を
催している場合も、よくみかけます。


地域には、大体、有力な「カメラくらぶ」があって、
同じような撮影会を行っているようです


関西のある写真クラブ.jpg
(関西のある写真クラブ)



各地域などには、年度賞作家がいたりして、そんな人が、
中心となって、教えている例も多いようです。

注)
年度賞作家 = カメラ雑誌のコンテスト一年間を競って
       1位~5位までになったベテランの
       アマチュアカメラマンのことです。


撮影会を行うと、その結果をプロが審査して、
コンテストをおこなう場合もあります。



私が、今回、ここに取り上げたのは、

プロ指導のもとで、行われたある「」の

コンテストに参加した人たちの入選作です。



大体、どのコンテストでも、「入選作」は、

「広角レンズ」 で、

撮影したものが、多いですね。


特に、私が今回見たカメラ雑誌に掲載されていた入選作は、
撮影データを見ますと、
なんと、そろって、みな 「広角レンズ」 による作品でした。

グランプリ=1点
入選   =9点

合計10点の写真が並んでいます。



「偶然」 だという人もあるかもしれませんが、
あながち、そうだとばかりは言えません。


皆さんが持っているカメラ雑誌を開いて見て下さい。

入選作の中には、「広角レンズ」で撮った作品が
相当あるはずです。

最近は、ズームレンズがほとんどでしょうから、
広角で撮ったか、中望遠で撮ったか判別しがくいかも
知れません。

その辺は、慣れてくると、写真を見るだけで、
大体、見分けがつくようになります。


いずれにしても、入選作10点が、皆「広角」であったとは、
正直驚きました。


しかし、実際それほど 「広角レンズ」 には威力があるんです。


広角で撮った入選作の紹介



それでは、実際に入選した作品をご覧いただきましょう。

(下①~⑥の写真は 「日本カメラ」 誌のバックナンバー
ヨリ引用させていただきましたのでご承知下さい)



10点のうち、投稿の都合で6点を載せました。

ケータイで撮り直していますので、ちょっと
見づらいところもありますが、

「広角の特色」 が、

よくとらえてあると思います。


「広角の特色」をもう一度簡単に挙げておきますと、


  <広角レンズの主なメリット>

1)遠近がハッキリしている。
2)手前が強調されて迫力感が出やすい。
3)被写体の大小の違いがハッキリ出るため、印象が強くなる。

あくまで、これは、私個人が感じているものですので、
あまり、神経質になり必要はありません。

一言でいえば、「パッと見た瞬間の迫力が強い」 と言えるでしょう。


それでは、写真にうつりましょう。



①(グランプリ)
グランプリ②.jpg


手前の蓮の葉の群れ、中間の水面、その向こうの山々と雲。(遠近)
全体としてバランスがとれていますよね。
さらに、水面にうつる雲の表現が美しいです。

空の雲と水面の雲を対比させた構図はプロでも非常に多い
表現の仕方ですね。

カメラ雑誌を見る時、注意して見て下さい。
そして、その表現法も実践してみて下さいね。

写真が映えますよ!



②(入選・以下同じ)
入選①.jpg

海と灯台の夕景です。これに似た写真はよく見ますね。

手前のさざ波、中間の灯台、そして、遠景の岩(?)。
定石どおりです。



入選②.jpg

これは、広角の特徴が一目でわかりますね。
周囲も広くとって、田舎の田畑が、犬と散歩する人の
生活感が表れていると思います。



入選③.jpg

この写真は、かなり寄って撮っていますね。
餅つき、特に、「餅」 を強調しているところでしょう。



入選④.jpg

コレは、一種の 「トンネル構図」 で手前に大きく桜を捉え、
枝の間、かなり向こうに、シルエットの岩が配置されています。
さらに、かすんだ山々が、はるか向こうに見えますね。



入選⑤.jpg


この写真 ⑥ は、「広角」で撮ったものだと、すぐ分かる写真です。
どうですか?

手前の紫陽花をウンと手前に寄せて、「ウワッ!」 と目に入ってきそうです。
はるか遠くの山肌、空の雲の様子、ウマクまとめていますね。


<一言>
もし、これを私が撮るとすれば、もう少し俯瞰(上から)して、遠方に見える
山々をもうちょっと入れます。
さらに、下を真ん中の紫陽花の付け根までカットして、空をわずかに
広く撮ります。

そうすることによって、空気感も広がり、紫陽花も今より
強調され、もう少し「スケール」が出るようなきがします。 



それでは、 どうぞ参考にしてみて下さいね。 











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カメラ超初心者半年で写真コンテスト初入選!その秘密はコレでした!

地域の写真グループの仲間「B」君が写真コンテストに
初入選しました! 超初心者だった彼が、入選した理由を
仲間立ちに手振り身振りで語ってくれたうれしい話を
お伝えします。



ウンと「光」を意識しよう!



写真を始めて、半年で写真コンテストに初入選したB(25)さんが
写真仲間にその喜びを、笑顔満面で話してくれました。


大喜び.jpg



Bさん(25)が僕たちの写真仲間に加わったのは今年の
春でした。


機器メーカーに働く彼は、まだ入社3年目.

勤務態度が優秀であるとのことで、今春表彰されました。

その時に賞品として、与えられたのが「一眼レフカメラ」
だったのだそうです。

Bさんは、驚くやら、嬉しいやら・・・・・・・!



しかし、その喜びとはウラハラに、「写真について」は
全然、何も知らず、これまで関心さえ持ったことがない
という、いわば 「写真の超初心者」 だったのです。


彼と初めて会った時、その話を聞いて、

「なんとまあ! 初期の自分と全く同じじゃん!」

思わず、手を取って握手しました。

なんだか、懐かしさみたいなものを感じて親近感を持ちました。

いきなり、てを握られた彼は、驚いたようです。


そんな彼に私は、

「とにかくカメラ雑誌」 を教科書にしてください

と言って、持っていた 「フオトコン誌」 のバックナンバーを

渡しました。

最初は、自動(オート)で好きなものを、好きなように
撮ってもらいました。



そして、

ただ、一つ、注意してもらったことがあります。

「これだけは頭に叩き込んでおいて下さい!


写真は、まことを写すことと書きます。

カメラ操作をするとき、”光と影” をしっかり頭に

入れておくといいですよ」 と。



僕が、Bさんと同じように超初心者で、「独学」 を始めたとき、
一番最初に考えたことが、実はこのことでした。



 ■ 写真撮影の本質は??? ■




写真は、カメラを通して対象を撮ります。

カメラは、「目」の役割をしています。

真っ暗闇では、物が見えなくなります。

カメラも、同じで、真っ暗では、写すことができません。


つまり、写真を撮るには、何といっても「光」が必須なのです。

そして、「光」 あるところ、必ずカゲが伴います。

朝ヤケ、夕焼け、はもちろん、昼でさえも同じです。

でも、写真に関して、全く無知であった僕は、このことが

全然解っていなかったのです。


一人になって、考えました、

「写真とは?」
「撮影とは?」

・・・・・・・・・・・・・・・・。



そして、それが 「光」 だと察しました。

笑い話ですよね。 (笑)


今更、こんなこと言うのは 「気がひけるぐらい」

ヤボなことだろうと思います。

カメラ雑誌など開けば、先生たちがアチコチで
しゃべっていることです。


でも、当時の僕にとっては、「深刻な問題」だったのです。


本質は・・・「光だ!」・・・と納得してからは、


フアインダーをのぞくと、すぐ光を見ます。
反射的にカゲも探します。


(プロ写真家撮影・日本カメラバックナンバーヨリ)
家とカゲ.jpg
(農村の家の玄関口の一部でしょうか?)
(光と影がクッキリと写されています)



それからというもの、頭の中は、

光・・カゲ・・光・・カゲ・・光・・カゲ・・・・・・。

この連続でした。

もはや、それが「条件反射」のようになってしまいました。

いいえ、それどころではなく、歩いていても、何処にいても、

「光は?」 と無意識にひらめくようになってしまいました。


でも、今考えると、どうもそんなカメラマンは多いようですね。


まあ、長くなりましたが、そういうわけで、僕は、Bさんに

「”光” を意識してほしい」 

と話したわけです。



ドハズレの超初心者、入選のカゲには秘密がありました!



Bさんが、初めてシャッターを押す経験をしてから
約半年がたった、つい先ごろ、

「入選しました!」 と嬉しい話を持ち込んできたのです。

それは、先に書いた通りです。


彼は、コツコツと、カメラ雑誌「フォトコン」を

読み進めました。

入選写真の 「評」 をくまなく読んでは、それを参考に

して、撮ることを続けました。


ところが、イキナリ、未知の写真の世界に入ったため、

暗闇を手探り状態で進むもどかしさに、四苦八苦したそうです


コレッわかりますよね。


僕なんか、ほんとに、痛いほど彼の気持ちが伝わってきます。

前にも話しました、カメラマンの「切り抜き帖」 をつくったのは、
こういう 理由があったからでも あります。


カメラ雑誌を読んでも、暗中模索で、誰もが知っていることでも
わからないことに出くわしてしまいます。

そんな時、そのままにして、読み進めばだんだんわかってくることが
多いのですが・・・・・・・。


人によっては、つまづいたら、どうしてもそこで止まってアレコレ
困惑してしまう人もいるのです。

そして、あっちこっち調べるうちに、お手上げになって、

「ああ・・・!また明日にしよう・・・・」

と本を閉じてしまいます。


でも、彼は、半年で写真コンテストで入選を果たしました。

下の写真がそれです。

BさんからОKが出ましたので掲載しますね。


① タイトル=(夕景)
入選作①.jpg
(ケータイで撮り直したもので、下部に写真にない部分が
映り込んでいますので、ソコをはずして見て下さいね)


注)

「 写真の左側の小さな ビルに当たっている「光」に注目して下さいね。
Bさんが、特に入れてフレーミングしたところです。
この光を取り入れたため、写真全体が引き締まりました。

ちなみに、光の部分を省くと、写真が、「ぬるいもの」になり
印象が違う写真になるのが分かることでしょう 」



これは、隣の「市」で募集された写真コンテストに応募
したものです。

地方のコンテストは応募者数もすくなく、レベルもそんなに
高くはないので、初めての人が狙うには「うってつけのコンテスト」です。


グループでススメテいるのも、まずココからです。


Bさんが応募したとき応募者数は、250点ぐらいだったそうです。

「フォトコン誌」などでは、1000点を軽く超えますからね。


でも、初心者は、地方コンテストから始めるのがいいです。

「入選する」という経験が、何より大事なんですね。

これは、ホントに自信になりますし、「励み」にもなります。


「やる気」が出てきますよ!

それにしても、あれほど苦悩して、いろいろ調べまくっていた
「B」さんが半年ぐらいで、入選したのだろうか?


仲間たちは、入選した秘密やコツについて盛んにBさんに尋ねていました。

すると、やはり「B」さんは「いいもの」を見つけていたのです。

それは、コレだったのです。






「B」さんによると、DVDもついているので、
とても分かりやすいそうです。

作者は鉄道写真で、今、とても人気のある「中井精也」さんで、
ロングセラーになっている本です。



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写真週刊誌:フライデー、フオーカス等スクープを記者が暴露!

写真週刊誌記者が芸能人のスクープの裏側を暴露!
フライデー、フオーカス等の記者たちがテレビで出演!
不倫、熱愛、盗撮など、驚きの知られざる告発に騒然!



写真週刊誌記者・テレビでスクープの裏を暴露!





つい先日、写真週刊誌記者たちが出演したテレビを
初めて見ました。


最近は、「料理」「警察」「スポーツ」など様々な分野の
人たちが出演するバラエテイ番組が盛んなようですね。


この間(11月6日)は、写真週刊誌の記者たちが
芸能人たちにまつわる取材の裏を盛んに暴露していました。

暴露された、本人がスタジオにいて大騒ぎの一幕も。


「写真週刊誌」 というのは、たぶんご存知の方も多いと思いますが、

「フライデー」
「フオーカス」
「フラッシュ」


フライデー.jpg
(写真週刊誌・フライデー)



などというタイトルの、写真をメインにした週刊誌です。


芸能人や、政治家、有名人たちのゴシップスキャンダル
主として掲載した週刊誌と言ってよいかと思います。


写真週刊誌記者は、カメラマンを兼ねた記者もいれば、
取材記者とカメラマンが別の場合もあります。


いずれにしろ、彼らの写真は「盗撮」です。


といえば、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、
かなりそれに近いものだと言えるでしょう。

テレビ番組では、その盗撮の苦労話とか、失敗談とか、
普通、人がしらない裏話をあれこれ打ち明けるものだから、


知らないゲストたちも、驚いたり、苦笑したり、
はたまた爆笑したり、たいへんな盛り上がりでした。


私も盗撮している現場を以前に載せたことがありました。


狙った人物の現れるまで、暗い部屋で長時間待つのも
その苦労はなかなか大変です。


前に「1日でカメラマンになれる!」という記事を

書いたことがありますが、それは、実はこういうカメラマン
のことなのです。


フライデーかフオーカスかは、忘れましたが、そういうカメラマン
を募集していたことがありました。

いや、そういう記事を載せていたことがあるといった方が
正確かもしれません。


カメラをオートにセットしてシャッターの押しかたさえ
教えておけば、あとは、目的の人物が現れるのを
待つのみですから、
成りたてのカメラマンでも、その日から、撮影できるのです。


ただ、標的の人物が現れるまで、待てる「根気」 があるかどうか
なのです。


いずれにしても、写真週刊誌記者は、


 どんな人物を取材の標的にするか?

 何時頃、撮影準備をするか?

 どこに、どうして、目的の人物が現れるのか?


などの情報をどこから手に入れるかが、会場にいる
参加者の大きな関心を呼んでいたようです。



まあ、こんな流れで「フライデー」「フオーカス」などの

スクープ話が写真週刊誌記者によって続いたわけです。


しかし、私としては、同じカメラマンを仕事とするなら、

人のたわいない「ゴシップ」や「スキャンダラス」を
追いかけるのは「どうなんでしょうか??」 と
いうところですね。


もちろん、その写真が、のちに、スゴイ証拠写真になったり、
人助けになったりすることもあるでしょうが・・・・。



さて今日は、以上で、写真週刊誌記者たちのスクープ
裏話について、放送されたテレビの感想は終わりたいと
思います。


それでは、次回でまたお会いしましょう。



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カメラマン:報道写真家と撮られる側の裏!緊急放映!ABⅭTV!


緊急放映です!今日の夕方ABⅭTV9時より!
タイトルは・「写真週刊誌:記者対芸能人20人」です。
「フライデイ」などの写真雑誌のカメラマンの動向を
見ることができるのではないでしょうか?




今日は、たまたま、見つけた写真家関係の番組の紹介です。

私にも、詳細はサッパリわかりません。

「フライデイ」のような写真雑誌の「報道カメラマン」が、

どのように芸能人の隠れた裏をスクープするのか?



そのカメラマンたちの姿を取材放映してくれるのではないか

と思うのです。


「興味深々」 です。


本当のところは、私にもわかりませんので、期待外れの場合は、

お許しくださいね。



それでは。



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カメラマン!雑誌を頼りに必死の独学!体をコワシテ遂に土門拳賞!

カメラマンを目指し雑誌を頼りに独学!病気で入院しながら
とうとう写真の最高峰・土門拳賞を制覇した人を紹介しました!
天性があったとは思えないこの人にとって、輝かしい受賞歴!
その秘密が何かをお伝えしようと思います。




前回、「自然界の報道写真家」について、常人が
なしえないような輝かしい実績残した「宮崎学」カメラマンについて、
その歩みの概略をお伝えしました。


彼についての多くの資料を見ても、決して才能豊かだったとは
言えない彼が、カメラマンとして、何故多くの驚くべき実績をあげられたのでしょうか?

写真界・最高峰とも言われる「土門拳賞」をも手中にできたのか?

今日は、それをお伝えしたいと思います。


凡人が中卒・独学でプロになるまでの数々のカベ!




彼が、中学を卒業してバス会社に就職したことは、
前回述べました。

その後、写真に興味を持って、初めてカメラを手にした
のが、「16歳」 の時。

最初は写真が好きだとか、関心があったわけではありません。

転職先が、たまたま、「光学機器メーカー」だったので、
カメラに触れる機会に恵まれたというだけなのです。


工場に努めるごく普通の工員さんだったといっていいでしょう。


工員.jpg


その彼が、雑誌を教材に、ちょこちょこ写真を撮り始めて、応募した動物の
写真が、思いがけずカメラ雑誌のコンテストに入選を果たします。


これに気をよくした宮崎さんは、次第に写真にのめりこんで
いくようになるのです。

ここまでは、多くのカメラマンが経験しているパターンです。


でも、ここからが、尋常ではありません。

雑誌を見ながらカメラ操作に夢中になっていきます。

撮っては、検討する、撮っては考える・・・ひたすらそれを繰り返す!


そのうち兄がカメラマンになったのに刺激を受けて、
本気で、写真家になろうと決意したのでした。

そして、23歳でプロデビューを果たします。


プロになる際、実は、その機会を与えたのが、作家と
雑誌社の編集長だったのです。


彼は、写真を始めた初期の頃、撮るのが難しいとされた
「ニホンカモシカ」の撮影に夢中になります。

撮る前に、あらかじめ、1年半の登山訓練を行える
団体に所属し、

「個人登山」ができるようになってから、
「ニホンカモシカ」の観察、研究に没頭していきます。

しかし、その無理がたたって、体調を崩し、病気で
「3年間」の
入院を余儀なくされたのでした。


退院後、やむなく職場をやめ、養生をした後、アルバイトを
しながら、再度、「ニホンカモシカ」 の撮影を始めたのです。


その努力が、『アサヒカメラ年鑑』への入選として、
実を結んだのでした。


それを高く評価したのが、先ほどの二人だったのです。

一人は出版社の編集長、もう一人は、児童文学作家だったのです。

二人は、宮崎さんの生物に対する「情熱」や、写真にすっかり感動
してしまいます。

このお二人のあとおしで、写真絵本の『山にいきる にほんかもしか』
出版の運びとなったのでした。

その後、過労から「胃潰瘍」で再び入院という憂き目に
あってしまうのですが、なんとか、それを乗り越え、

プロデビューを果たすのです。

23歳の時。

その後の活躍は、前回お伝えした通りです。


困難を乗り越え異質のカメラマンになり得た理由!




宮崎氏は、




29歳の時、個展 「けものみち」 で注目されています。


「けものみち」というのは、

アルプスの登山道に「無人撮影」のカメラを設置して 、
そこに現れる野生動物を、3年間にわたって
撮影したものです。


無人カメラ.jpg
(無人カメラ・前出)<アサヒカメラ誌より>


この作品群は専門家の間で問題視されたものです。

「自分でシャッターを押さずに、作品といえるかどうか?」

ということだったらしいです。


それに対し、宮崎氏さんは、

「熊は、それでしか取れない!」と反論。

また

「動物の普段見えないところが撮りたい!」

と答えています。





フクロウは夜行性なので、撮影に大変な苦労をする。





作品集 「死」 について。

「刻々と無になっていく屍(死体)を記録し続けた」

それによって、「生」 を問いかけ、問題視した。



以上、作品を3点挙げてみましたが、これだけでも、
宮崎さんの撮影視点が、他のカメラマンと異なるのが分かります。


 は、無人カメラの開発と工夫に熱中。
② は、夜間に動物を撮るくふうを徹底して模索。
 は、ただの生態だけでなく、生死の奥まで追求する執念。


この①②③から、あなたは何を感じましたか?


一言でいえば、

「撮る対象について、徹底した思考と情熱」

ということです。


では、他のカメラマンが考えないかというと、そんなことはありません。


カメラ雑誌などでは、「撮る前の思考こそ大事」 だと
いうカメラマンが、ほとんどなのです。


あの「森山大道」さんは、小型のコンパクトカメラをポケットに
潜ませ、一日中街なかを歩きながら、これはと、思ったものを
カタッパシからスナップしていくとカメラ雑誌で言っておりました。

森山大道.jpg
(森山大道さん)


「いろいろ考えたり、思ったりしない」することなどしない!
というのです。

しかし、もう70歳を超える大道さんにして、言えることで、
誰でもそんな風にとることは、できないでしょう。

この域に達するまでは、大道さんは、
「徹底した思考」「夢中で撮ってきた」過程を繰り返してきたはずです。



7,8年前にノーベル賞を受けた物理学者の
益川 敏英(ますかわ としひで・76)さんは、

益川ノーベル.jpg
(益川 敏英=ノーベル賞学者)


疑問が起こったら、その問題を解けるまで考えるそうです。



例えば、

学生が難問につまづいているのを知って、共に
その問題を考えたことがあったそうです。

なかなか、解決策が見つからず、それからは、
研究室で考え、さらに、帰宅途中、かなり遠い自宅まで
歩いてかえり、その間、問題を ヅーット 考え続けたといいます。

それでも、わからず、夕食のあとも、寝床に入っても考え、
翌朝、研究所に向かう途中も、歩きながら考えつづけたそうです。


繰り返し、繰り返し、思考を続けたのです。


研究所への途中、喫茶店に入り、休んでいる時、やっとその問題が
解けたのだそうです。


そういう一文を、文芸春秋か何かに書いておられたのを
読んだことがあります。

研究者だからと言ってしまえば、それまでですが、

一流となる人たちは、皆そのカゲで並々ならぬ努力
つづけているのではないでしょうか?


梅佳代さんの見えざる努力!!



26歳で「木村伊兵衛賞」を受賞した「梅佳代」さんは、


「朝起きた時から夜寝るまで、カメラを傍らに置くのが
習慣になっていた」


「ハッと思った瞬間にシャッターを切る。
        発見するという感じがして、どんどん楽しくなっていきました」



と、対談で、語っております。


若くして、「木村伊兵衛賞」を受けた女性カメラマンも、人知れず
見えない努力をいていたことが伺えるじゃないですか!


もうご存知、「木村伊兵衛賞」といえば、「土門拳賞」と並ぶ、
写真界・最高の「写真賞」です。


コンテスト入選は雑誌を頼りに独学をする初歩の人にとって、
難しいと思いますが、


撮る前に 「徹底して考える」 ことを、

実践してみて下さい!


そして、もう一つ宮崎さんには、

「動物を撮ること」に対する「情熱」

尋常ではありませんでした。


これについては、かれを支援した作家と雑誌編集長も
非常に、感動しておりました。


どうぞ、あなたも、
「情熱」を持って、
「深い思考」を試してみて下さい。



それでは、今日はこの辺で。



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