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カメラマン:独創性を発揮するには「複眼思考」も大事です!

しばらく更新が止まりました。



実は、「腫瘍」 で入院していた時、

同室には、6人が居て、その人たちと

親しく交流していたのですが、

みな退院して約4年になります。


その後どうしているのだろうと久ぶりに連絡をとってみました。


ところが、教えられた3人の連絡先にTELを入れて、

私は、ビックリしてしまったのです。


3人の内、2人は亡くなっていました。

もう一人は、再発のため、通院しているとのことでした。


全く予想していなかっただけに、

正直、身が震えるようでした。

詳細は、省きますが、同じ病気であった人たちの現実を

知って、私は 「何もする気」 が起こらなくなって

しまったのです。



節目まであと「1年」です。


頑張りたいと思っています。


カメラマンによってこれだけ違う「ひろしま」



先日、遺品を撮るという特異なカメラマン

「石内都・70」さんがテレビ出演していましたので、

それについて書いてみたいと思います。



再放送でしたが、やはり、面白かったですね。

石内さんは、「遺品」を撮り続けているカメラマンですが、

中でも、「ひろしま」 の写真は、異色と言える思います。


(石内都・撮影中)
isiuti①.jpg
<ヤフー検索ヨリ>


写真を語る時、「ひろしま=広島」 といえば、

大体 「原爆」 と相場がきまっているような

印象があると思います。(私だけかもしれませんが)


「原爆」に関する写真は、これまでも、ずいぶん

撮られてきました。



① 

その多くは、被爆者の悲惨な姿を「これでもか」というほど

カメラに納め、戦争の過酷さを訴えたものです。


福島菊次郎さんなどは、その最たる人だろうと思います。


(福島菊次郎さん=故人)
hukusima①.jpg
<ヤフー検索ヨリ>



晩年、体が不自由になってからは、「国家」を相手に

ペンをとりつづけた気骨の人でした。



ところが、

同じ「ひろしま」を撮っても、




石内さんの場合は、広島で被爆した人たちの「遺品」

撮るカメラマンなのです。


(被爆者の遺品)
ihin①.jpg
<ヤフー検索ヨリ>


何時だったか、「B」というフアッションデザイナーは、

石内さんの写真展を観て、

「フアッション写真を見るようだった」

と語っていました。


被爆者が生存中に着ていた衣服を

「ファッション」 

と見たわけです。



テーマは「ひろしま」です。



同じ「ひろしま(この場合=被爆)」を撮っても、


カメラマンによって、① ②のように、

これ程の違いがでてきます。



① は、「核」 を否定し、

② は、「遺品」によって、それを使用していた
  人物の気持ちに思いを寄せて撮っています。



つまり、

①は、「ジャーナリスト」 の視点に立ち、

②は、被爆者その人がどんな人だったかを引き出そう
   としているかに見えます。

  

複眼思考の重要性



石内さんは、遺品を撮る時、

「かっこよく撮ってあげたい」

と語っています。



私は、「ギョッ!」 としました。

「エッ? かっこよく?」



もうお分かりじゃないかと思うのですが、

私は、スッカリ ① の立場にいたのです。


「広島ー原爆ー悲惨」


という図式が、定着してしまっていたのです。



思うのですが、カメラマンにとって、この

「固定観念」 が最も ジャマ になります。


ひょっとして、あなたにも、ありはしませんか?


「固定観念」から解放されて下さい。


個性を見つけ、それを引き出すには、

「先入観」とか「固定観念」は、大きな「ジャマもの」

と考えて下さいね。



よく言われる 「複眼思考」 が非常に大事だと

思います。




注)

石内都さんは、遺品カメラマンとして、

世界にも知られたお人です。

「木村伊兵衛賞」を受賞しています。





それでは、今日はこの辺で・・・・・。





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カメラマン:個性は折に触れ変化することもあります!


個性は、折に触れ、変わることもある



前回、「個性」 を引き出す方法の一つとして、

私自身の経験をお伝えしました。



そのポイントは、

① 「個性」を「好きか嫌いか」に置き換える。
② 被写体に全意識を集中する。
③ 「ボキャブラリー(コトバ)」を使う。

以上の3つでした。



「個性」といっても、実際には

とても分かりにくいものです。


私は、


「個性=好き嫌い」


とコトバを変えて、自分に言い聞かせておりました。


これなら、アイマイに聞こえがちな 「個性が」

明確にイメージできます。



そして、「個性」を知るきっかけは、

人それぞれみな違います。




先月、「個性」を発揮する人として、

次の人を取り上げました。


① タレント「滝沢秀明」とマグマ。

② ミュージシャン「ヨシキ」と野生的。

③ 芥川賞受賞の女性と「業(ごう)」



以上の3人です。




① の滝沢さんは、あるテレビ番組で、

「マグマ」 の魅力にハマってしまいます。

「マグマ」 に取りつかれる「生命」を

内に秘めていたといってよいでしょう。

何故かは、ご自身すらまだ気づいていないようでした。

「オレにもよくわからない」と語っていましたからね。




② の「ヨシキ」 さんは、非常に「野性的」

とご自身が言っていましたが、

決して「作った」ものではなく、

自然に、体が動いてしまうと話していました。




③ の芥川賞受賞した中年の女性は、

「自分は、作家になるだろうという予感のようなものを

いだいていました。

ご本人はそれを 「業のようなもの」 と

表現していました。




①②③の人たちは、それぞれ3者3様で、

自分が、意識するとしないとにかかわらず、

「個性=好き」 を持っていると言って

よいかと思います。


ただ、その内に秘めた「個性=好き」を知る

きっかけはみな違います。



あとは、その個性を追求していけば

よいということになりましょう。




① 滝沢さんは、マグマ探検が、

  ライフワークになるかも知れません。


② ヨシキさんは、一層「野性的」演奏を

  続けるようなきがします。



③ この女性は、受賞を機に小説を

  書き続けることでしょう。




ただ、

何かを縁として、「個性=好き」 ということが、

他のもの(こと)に変わることはあるかもしれません



青年期には「赤色」をこのんでいたのに、

中年になって、「ブルー」 を好むようになった

という風にです。


カメラマンでも、あることを経験して、

作風が 「ガラッ」 と変化すると

いうようなことは大いにあり得ます。





それでは、私自身の「個性」に関わる

体験を次回でお話ししてみたいとおもいます。


拙い体験ですが、少しでもお役にたてば幸いです。


では次回で・・・・・・・・。









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写真撮影:初心者が個性を表現する前にそれを引き出すのに四苦八苦!

前回、の蜷川実花さんについては、ページを

改めて書きたいと思います。


実は、

ある一通のメールが届いたのです。




学生さんの苦しみ!個性を引き出すには?





「個性について、どうしてそれを引き出したらいいか?

このところ、もがき苦しんで、今なお暗中模索をしている」

というメールを学生さんからいただきました。


そこで、メールの一部をご紹介しますので、

どうぞご覧ください。



nekotoru①.jpg
(どのアングルにしようかな?)<ヤフー検索ヨリ>




それでは、届いた「G」さんのメールを少し

抜粋してみますね。





ーーーーここから



・・・・省略・・


これまで、数回の 「個性」 についての

太助さんの記事は、興味深く読みました。



僕は、写真学校に入り、今、写真を勉強中の者です。



2年目を終えようとしていますが、学校祭の、

写真展示会に出品する 「作品」 がどうしても

出来なくて、右往左往しています。



個性あるものとは?、

独創性のある写真とは?


いったいどうしたら、そんな写真が撮れるのでしょうか?



自分の 「個性」って、いったい何なのか?


寝ても覚めても、そればかりを考えていますが、

暗い、穴ぐらを「堂々巡り」するばかりで、

いっこうに、光が見えてきません。



もし、太助さんが、同じ立場だとしたら、

どのような対策を取りますか?


困り果てている「写真学校生」に一言

アドバイスをくださいませんか?

どうぞ助けて下さい。


宜しくお願い致します・・・・・・・

・・・・・・・。




ーーーーーここまで




以上抜粋ですが、

行き詰った 「G」 さんの思いが、

迫って来るような「メール」です。




「個性」を模索して、約1年になるそうです。



プロに生きがいを感じてひた走る我が失敗!




私は、「G」さんのメールを読んだ時、

この人は大丈夫と、直観的に思いました。


何が大丈夫なのか?



それは、この学生「G」さんは、

「必ず個性を引き出すことが出来る」

ということです。



自分の「オリジナル性」は何か? と

考えあぐねて、やく1年を過ごしてきたそうですが、


よくぞ、諦めずに模索を続けてきたと思います。


この執念こそ、必ず成果を出す源泉なのです。

私は、多くのカメラマンを見てきて、そう確信しています。



そこで、じゃあ具体的には、どうしたら個性を引き出せるのか?


それは、まず、



「目の前の被写体に意識を集中する」



ということです。


初心者の人、あるいはナカナカ思うような写真が

撮れないと悩んでいる方は、何はともあれ、

自分が、レンズを向けた被写体に、思いっきり



意識を 「集中」 させて下さい。



私は、プロになった初めのころ、

それとは「方向違い」のことをやっていました。



プロになって、1年~2年ぐらいまでは、

クライアントの「望む写真」を撮ることに、

夢中になっていたのです。




<例えば>



「七五三」 の写真を撮ってほしい頼まれたとすれば、

その注文に応えるべく、「七五三」 を表現できる

ターゲットを求めて街中を、ひたすら歩き回ったものです。


とにかく、クライアントの 「望みに叶う写真」 を

求め続けたのです。


当時の私は、それが 「プロ」 というものだと

認識していたものですから、精一杯、必死で行動していました。


自分としては、「持てる力」 を 「フルに発揮したい」 

という気持が漲(みなぎ)っていましたし、


何と言っても、「生きがい」 を何よりも

優先していました。



そんなわけで、「自分」 を表現するとか、

「個性」 を強調するとか、


などは、当時の私は、全く考えていませんでした。


そんな私に見えるものは、クライアントに喜んで

もらうには?

という視点だけだったのです。


「夕日にみとれる」
「美しい花に目を向ける」
「夜の街並みを眺める」


なんて、はなから、考えていませんでしたし、

関心もなく、目にさえ入ることがなかったのです。

それらは、見ても、見えていなかったのです。



私の目の前を素通りしていたのです。



今、思えば、これは「カメラマン」の視点をすっかり

忘れた態度としか言えないと感じています。



日常の

「風景美」
「雨の風情」
「夜景の趣き」
「街並みの変化」

などなど・・・・


目が行くようになったのは、プロになったあと、

ずいぶん経ってからでした。



まず、被写体に「意識を集中」することが第一歩!



それでは、写真学校生の「G」さんが、

今の「八方ふさがり」の状況を脱するには

どうしたらいいのか? を私の経験から書いてみましょう。



① 「個性」を 「好きか嫌いか」 に置き換える。

② レンズを向けた被写体に全意識を集中する。

③ さらに、自分の「ボキャブラリー(コトバ)」
  をフルに稼働する。




音楽や、絵画、詩の 素養など全くなかった私は、

最初は、この ①②③ を徹底して実践しました。


特に、「個性」というコトバにこだわらず、


「好きか、嫌いか」


だけで、実行してみて下さい。



例) をあげてみましょう。



京都に出向く。

京都の町を歩く。 何が好きか?

ある町の橋の上を行き交う通行人をぼんやり眺める。



着物姿とジーパン姿の学生カップルに

「おやっ?」

面白いかも? と興味が湧く。


学生と分かったのはジーパンの男性が2,3冊の

本をバンドでしばっていたから。


後をついて歩いているうちに、ある大学に着いた。

校門には、「有名国立大学」の名があった。


この時、私の頭をよぎったのは、


「学歴コンプレックス」


これには、長い間悩まされた!



「そうだ、学歴コンプレックスを

テーマにしてやろうか!!!!」



「学歴コンプレックス」と


ペン
京大
阪大

人物
男性
女性


ノート
インク

有名人
作家
画家

・・・・・などを組合すと、

どんな写真が撮れるだろうか?


光景を想像してみる。


本を踏みつけてる光景。 ・・雨が降ってる?

hon②.jpg


机に「大の字」に寝る。 ・・ビール缶が腹にころがってる。



自前の黒板に「大学ノート」を乱雑に貼りつけてみる

kokuban①.jpg



いろいろあると思います。

書いていけばキリがありませんが、

こういうふうにして、次々と浮かぶ「コトバ」

駆使して、イメージや絵を作っていくのです。


そのうち、「これがいい」 とか、

「こんなのが良さそうだ」というイメージに出会います。


それは、果たして

悩んだ「学歴コンプレックス」

をうまく表現しているだろうか?

少しは、それに近い物ができただろうか?


と、いくらでも追及できます。


「学歴コンプレックス」 を中心に頭に浮かぶ「コトバ」

を全部引き出すのです。


浮かばなければ、自分で、作っていけばいいのです。


ここがポイントです。


カメラマンのセンスの磨き方を思い出して下さい。

 

センスを磨くには = 情報量(知識量)を増やす!


これまで何度も書いてきた通りです。


才能のあるカメラマンや
経験豊富なカメラマンは


「直感」 や 「ヒラメキ」 で追求します。


パッと対象を見た瞬間、ヒラメキます。


すばやく、「シャッター」 を押します。

次々に押していきます。

この繰り返しです。



まだ、経験も浅く、個性をみいだせていない

初心者や、アマチュアは、試行錯誤と多くの

撮影経験を、積んでいくしかありません。



それさえ、辛抱強く続けていけば、必ず

「光」 は見えてくる!


私は、そう確信しています。


私の地域の写真仲間を多くを救ったのは コチラ です。
一生懸命フォトグラファー列伝 /神立尚紀【著】 【中古】afb



それでは、今日はこの辺で・・・・・・・。







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