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風景画像①.jpg


         

写真家に観察力は必須!観察には集中力が不可欠です!




おはようございます。。




50代の男性(Ⅾさん)からメールが届きましたので、


次にその抜粋を載せますね。





ーーーここから



・・・・・2月20日の

「・・選評を追体験する・・・」

というのを読ませていただきました。

私はカメラを持って日が浅いので興味深く
読んだのですが、

こんな読み方があるのですね。

初めて知りました。



「目を閉じて、イメージする」

とありましたので、ちょっとマネをしてみました。

しかし、ウマクいきません。

どうしたらいいのでしょうか?

私は元々、絵や画像を描くというのは苦手で、
本でも小説などはあまり好きではありません。

・・・・・・

・・・・・・・・・・



ーーーここまで




Ⅾさんの場合、慣れてないから
ではないでしょうか?




なお、前回の記事は若干説明不足だった
かもしれませんので、

再度説明を加えてみたいと思います。



私が、「選評」に学んだ初心の頃に
最も注意をしたことは、

「対象をよく観察する」

ということでした。



以前にも書きましたが、


あの巨匠「土門拳」は仏像を撮るのに
30分、いやそれ以上かかったと
お弟子さんが語っています。

それほどの時間をかけて対象を
徹底的に観察していたわけです。



この「観察」をしっかり行うことは、
カメラマンの「必須の行動」です。


ところが、一言で

「観察」

と言っても、
これが、けっこう難しいです。


当時の私にとっては、なかなか至難のワザでした。



何故だと思われますか?




一つの被写体を眺め、観察し続けるというのは、

結局、

「集中力」

の問題でもあるのです。


私は集中力のあるほうだと思っていたのですが、
意外と集中できない自分に気づきました。


そこでいろいろと工夫して得たのが、

「・・対象をジーっと見つめ、
そのあと目を閉じてマブタの奥に
画像を再現する・・・」

ということだったのです。


これだと、余分なものに目移り
しないで対象に集中できます。




では、ちょっとここで、

「集中力」 

について少し触れておきたいと思います。



観察したり、思考するには「集中力」が
大事なことは分かっていただけると思いますが、


こんなエピソードがあります。



それは、数年前、将棋界史上最年少の
14歳で4段となり、プロ入りした

「藤井 聡太=7段(18)」
についてです。


彼は、学校の帰りとか、「練習所」の帰りに
歩きながら考え事(将棋)をしていて
ミゾにはまることがしょっちゅうだったそうで、

お母さんが、テレビのインタビューで
苦笑していたのを
思い出します。


これは、まさに

「無我夢中」

ということなんでしょうね。


読者にもそんな経験をお持ちの方が
いるかもしれませんね。



先に書いた「土門拳」の集中力などは、

もはやスサマジーものと言ってもいいくらいの

ものだったようです。



さてそういうことで、

私の「選評の読み方」が

上記のような経緯をへてできた「読み方」
だったことは分かっていただけたと
思います。


Ⅾさんがおっしゃるように、
やや変則てきな「読み方」と
いえるかもしれませんね。


いわば「苦肉の策」だったのです。




集中力も、人それぞれでしょうし、
これも、写真を撮り続けているうちに
養われてくるように思います。



それでは次回で、もう一つ「例」を挙げて、

「選評」を読む実践の2回目を
再現してみたいと思いますので、お付き合い下さい。



今日は、長くなりましたのでこの辺で・・・・・・・・。





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プロに1年でなれた理由は選評を追体験する読み方にあったのでは?

こんばんは。



それでは、早速前回の続きをお伝えします。







    < 作品評を追体験する >




実は、
前回の「看板」という作品は、掲載してあるカメラ雑誌が
ちょっと見えなくなったので、別の作品を「例」にしたいと
思います。 (ご了解くださいね)



写真① 「夏日=沖縄」」




写真①
200220_2130_01.jpg




この作品は、「フォトコン誌」のバックナンバーから
引用させていただいております。



審査員 = 「木村恵一」氏(元報道関係のカメラマン)


  
 「選評」のポイントを抜粋します。


ーーーここより



①江戸川乱歩のミステリー小説に出てくる家みたいだ。

②不気味だ。

③家だけでも作品になりそう。

④人物をいれて明るい作品になった。

⑤白のパラソルと年配者を入れ軽やか。

⑥沖縄の夏が伝わってくる。


ーーーここまで



では、初心の頃の自分を思い出しながら
なんとか再現してみますね。




<写真 ① をどう読んだかの実際です>




当時の私は、今と違って、
推理作家の「江戸川乱歩」をまだ知りませんでした。

また、写真に何故女性が二人はいっているかも
全くわかりません。

そんな状態で写真を見つめます。


1) 写真の全体像をしっかり眺めそのイメージを
   頭にヤキツケます。

2) 私は、現場に行ったつもりで、目をつむって
   現場を再現します。


  薄気味悪いボロ屋を思い出しながら、
  「ボロ」だと写真になりやすいことを「評」で知る。

  なるほどね・・・。

3) 白のロングスカートとパラソルが夏を
   表していることは分かる。
  
4) 乳母車を押している高齢の女性を配置したのは
   どんな意味があるんだろう??

5) 暗いバックの家が、パラソルの女性で
   明るくなったのはよくわかる。

6) 選者は「沖縄の夏」がつたわってくると言う。

   ただ夏の写真だということだけは分かる。
   

「私は、目をつむったまま家の裏に海があることを
想像したり、女性と高齢者の間を行ったり来たり
しながら、なんでこのおばさんがいるんだ??

いくつぐらいだろう?とのぞこうとしたりします。

道に見えるマンホールはあってもなくてもいいの?

初心の私にはサッパリ分かりません!」



ザっとこんな風に作品の1枚1枚を見ていきます。

1枚の作品に10分から20分ぐらいかかっていたでしょうか?

どうしても分からぬところは、そのままにしておきます。
進むうちに「ハッ」と分かって、後戻りすることも
よくありました。


時には、好奇心にかられて30分近くも考えあぐむことも
あったように思います。


こういうやり方をしていると、歩いている時でも
作品を思い出して、あれはこういうことか!

などと、思い当たったりすることもあるのです。


撮影現場をイメージで再現しながら私は、
写真の撮影者と同じ場所を追体験していた
のではないかと思うのです。



前回、


▼ 選評の中に生きる!
▼ 選評の中を這いずり回す!


と書いたのは、その辺の事情を
言い表したものです。




何回かにわたって、「読み流しでない・・・」

ことについてお伝えしてきたわけですが、

分かっていただけたのではないでしょうか。



私は、「この読み方」 によって、多くの作品を
読んできましたが、

そのことは、
作品の作者の人生を共に歩ませていただいた
とも言えるのではないかと思っているのです。



とすれば、プロとして働くまでの「1年間」は

人の数倍の人生を経験してきたともいえる
ように思うのですが、果たしてどうでしょうか?


決して思い上がってこんなことを
言っているのではありません。



写真劣等生が、考えに考えあぐんで、絞り出した「案」が
これだったというわけです。




いやあ、又、長くなりそうなので、


今日はこの辺で止めますね・・・・・・。




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写真雑誌選評の読み方私の場合:主婦曰く人生の無駄でしょうと!








こんばんは。



50代の「M」さんという主婦の方からメールを頂ききました。





ーーーーここから




写真を学ぶために、学校にまで行かれて、

何で、独学しなくてはいけないのですか?

写真に無知だからこそ学校に行かれたんではないのですか?

私にはどうしても解せないのです?



私は、今、有料の写真教室に通っています。

趣味として写真を始めました。

ゼロからですが、週一回、まじめに通っています。

・・・・・・・・・・・・。(省略)

・・・・・・・・・


お金と人生の無駄だとは思われませんか?

・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。




ーーーーここまで





いやあ、おっしゃることはもっともです。

人生訓まで書いて下さり、恐縮です。

有難うございました。



「M」さんへのお返事は、

今日メールでお答えしましたので

どうぞお読みください。(Mさんへ)



他の読者の中にも、「M」さんと同じような
感想を持っている人がおられるかもしれませんね。


このブログの最初のほうには、そうなったいきさつを
記事として書いていると思いますので、暇な時にでも
ご覧になってみてください。





それでは今日の課題に移りますね。





  < 選評の読み方・私の場合 >




それは、


▼ 選評の中に生きる!
▼ 選評の中を這いずり回す!


私はそういう読み方をしてきました。


「何? それっ?」


て思いましたか?



私は、学校に入ったのは、たしか22歳の時
だったと思います。


超ダメ生徒だった私は、他の生徒のレベルを知って
ふさぎこんでしまいました。


「どうしたらいいのか?」


しばらくは、そればかり考えていました。


図書館であれこれ写真関係の本を読み漁りました。

そんな中で見つけたのが

「カメラ雑誌」

だったのです。



これは、素人の私にとって面白かったです。(笑)


読んでみると、写真を学ぶのにも
恰好の「教材」になることに気づきました。


瞬間、

「コレだ!」

と思いましたね。



何と言っても学校の教科書よりもうんと面白い!
教えてくれている人も、みな写真の「プロ」!

しかも全国のアマチュアが学んでいる!


素人(アマチュア)の作品を
プロが評価してくれている。

その上、「感想」 まで話してくれている。


「これ以上の教科書はないんじゃなかろうか?」

と思うほど、感激でした。



私が「カメラ雑誌」を教材として
読み始めたのはこの時からです。



みなさんもご存知の通り、内容には
「初心者の部」が設けてあります。


最初はこれを攻略することを目標に
読み始めました。



その読み方が前述した


 選評の中に生きる!
 選評の中を這いずり回す!


だったのです。


当時の私は22歳。

「一回きりの人生を精一杯生きたい!」

と気持ちは、ヤル気満々でした。


やはり、若かったんだなあ・・・!と
思いますねえ。(笑)



もちろん、

「精一杯生きる」

ことは今でも変わってませんが、

当時を「特急」とすれば、今は「鈍行」
といえるかもしれませんね。


あっ、話がそれたようですので戻しましょう。



▼ 選評の中に生きる!
▼ 選評の中を這いずり回す!


これらは、プロの「評」を身に着けるには
「どうしたらいいか?」を
トコトン考え抜いて
出した結論です。



理解したような気になって、安易に
前へ進まないということです。


「読み流し」をしないということなんです。




ある作家が次のようなことを言ってました。


「小説というのは読んでる時間の中にしかない」 と。



どういうことかと言うと、

「 読みながらいろいろなことを感じたり、
思い出したりします。

感じたり思い出したりすることは、なにも
小説の中だけではなく、
読むものの実人生に関わるあらゆるものも含むのです・・・




私は「サスペンス」大好き人間です。 (笑)

面白いものは、時間を忘れて読み終わることは
しばしばです。

そんな時、「ああ、おもしろかったなあ!」 で
済んでしまいます。

あとで振り返って心に残ってるところが案外
少ないんですよね。


まあ、これも一つの読み方なんですね。




しかし、

▼ 選評の中に生きる!
▼ 選評の中を這いずり回す!

は違うんです。



先ほどの作家と同じような読み方をする
ということなんです。



そういうわけで、

前回の作品「看板」を例に


▼ 選評の中に生きる!
▼ 選評の中を這いずり回す!


を具体的に話しますので少しお待ちください。

長引いて申し訳ないですが、2~3日で投稿しますね。




では今夜はこの辺で・・・・・・・。




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写真の読み方!選評の中に生き!選評を這いずり回すのです!




こんばんは。



今日は、初心者の頃の「私自身」が

学んだ「写真の会得法」を書いていきますね。




私は、高卒後就職して一度、証券会社の社員
になりました。


新入社員として、希望を膨らませ、
「さあ、これからだ!」
という ある意味 出発点に立った年でした。


それが、神のいたづらとでもいいましょうか?


その年の夏、「朝日新聞」の日曜版で
紙面いっぱいに掲載された動物カメラマンの
紹介記事を読んだのでした。



まさか、これが自分の進む方向を急転回させようとは、
この時は露ほども考えてはいませんでした。



新聞の見開きには、

ゆったりと小舟をこぐ船頭すがたの
写真が載っていました。


なんとものんびりした小春日和の
一コマでした。


編み笠をかぶりおもむろに舵をこぐ野良着姿の人が、
カメラマンだと知って、私は仰天しました。


私が抱く「カメラマン」のイメージとは
まるでちがうじゃないですか!

衝撃を受けた私は、長い記事を食い入るように
読み始めました。


そして、このカメラマンの「生きざま」
ドンドン引き込まれてしまったのでした。



その辺のことは、プロフィ―ルに少し書いていますので
興味ある方は読んでみてください。
(写真は、みにくいけれど、辛抱してくださいね)




まあ、そんなことで、私は、一証券マンから急遽
カメラマンを目指して、上京することになるわけです。



そんなわけで、写真の世界などまるで知らない
超ど素人が、写真を学びはじめたというわけです。


カメラのシャッターも人に頼まれて
一回か二回ぐらいは押したことがあるかもしれません。


しかし、写真については、何も知らないどころか、
興味すら持ったことがないという
なんともコッケーな出発でした。  (笑)




これまでも何度か書いたと思うのですが、
結局、写真大学に入りながらも、独学
するハメになるという

ずいぶん変則的な「学び方」をしていくことになりました。


そういうことで、今日は私がやってきた
初心の頃の 「学び方」
について書いてみたいと思います。






    < 選評に始まり選評に終わる >




看板.jpg
(フオトコン誌バックナンバーヨリ引用)



幾つか「例」を挙げながら、具体的に再現して
いきたいと思いますが、


その前に、上記 ① の作品を自分なりに、評してみて下さい。

どんな感想でもかまいませんので、やってみて下さい。


もし何も浮かばなければ、自分で好きな「コトバ」を
投げかけて下さい。


想像するのに、「コトバ」 はとても有効です。



例えば、 A)「商店街」「どこの?」「街中?」「田舎?」
     B)「買い物?」「何を?」「何処で?」「夕?昼?それとも午前中?」
       など、一つ、一つ頭の中でイメージしていって下さい。

    コトバ一つで 「物語さえできる」 人もあると思います。



上① は カメラ雑誌のバックナンバーから
引用させていただいた「作品」です。


のちほど、選者の「評」を載せるとともに、


私が、「初心者当時」、やったことそのままを
再現していきたいと思います。



長くなるかもしれませんので、今夜はここまでにしときますね。



では、次回(2~3日)までお待ちください・・・・・・・・・。




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写真家のプロになれた初心者の頃の勉強法!究極はコレでした!






こんばんは。


ご無沙汰しました。(苦笑)





 京都の元「OL」Kさんに大阪で会ってきました。


② つい先ごろ、地元「伊丹市写真展」を鑑賞しました。



  そして、

 昨日のテレビ番組「日曜美術館」観られたでしょうか?

  女性カメラマン

 「かくたみほこ(43)」さんが、
  
  アメリカ伝説のカメラマンと言われる
  
  「ソールライター(故人)」のアトリエを取材をしていました。





①②③・・・どれも大変刺激になりました。



それらについては、いろいろお伝えしたいことが

あるのですが、それは追って投稿していきたいと思います。





前回、「「読み流している」 について、


50代の主婦の「話」を例文で、取り上げました。



続いて「土門拳」が、被写体へ向き合う

情熱的姿勢をお伝えしました。




そして、

次に「入選作の選評の読み方」 について、

私自身の場合はどうだったのか?




巨匠、「土門拳」 のようには

とても、とても、とても、及びませんが、

超ど素人の初心の頃の勉強法を知ることも、

少しは参考になると思いますので、



その辺を

「初心者の頃の私の「選評」の読み方」


として、次回で、お伝えしたいと思います。




今思えば、コレは、私にとって、プロになるための、

「究極の学び方」

だったと思っています。



どうぞ、次回をお待ちくださいね。

(2~3日ぐらいに投稿します)





では、今日はこの辺で・・・・・・・・・。








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