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写真界から「魂」が消えた?デジカメの進歩が原因か? [デジカメの進歩]


写真界から「魂」が消えたという大物写真家がいます!
「日本写真家協会」会長であった「田沼武能」さんです。





写真界から「魂」が消えた?




現在の写真愛好家は、500万人にのぼるそうです。


コンパクトデジカメ、ケータイ、スマホ、など含めると、
なんと、人口の70%が、写真を撮る時代になっているといいます。


10人中7人が、写真を撮れるようになったということに
なります。


誰でも、手軽に写真を楽しめるようになって、
喜ぶ人も多いとおもうのですが、一方、由々しき
問題も起こってきていると、懸念するお人がいるのです。


その方が冒頭で示した「田沼武能・86」さんなのです。


田沼武能さんは、プロの写真家集団に君臨する
大物写真家のお一人といってよいでしょう。


私は、勝手に「写真界のドン」と呼ばせていただいてます。(笑)



ちなみに、「日本写真家協会」の現会長は熊切圭介(82)さんです。



さて、話は、田沼武能さんに戻りますが、つい先日のこと。

ある雑誌に田沼武能さんの記事がでていたのです。

気になって読んでみました。


写真界の退廃は深刻だというのです。


「・・・写真文化を蝕む深刻な事態が起きている。
私が、そのことに気付いたのは、

十数年前、
”デジカメ” が普及し始めたころである・・・・・・。」
(雑誌「倫風」7月)



どんな問題が起きているのでしょうか?

続けて田沼さんは、



「・・近年の写真家たちは、被写体に向かって、まるで、
機関銃を打つかのように連射する。

だが、写真を見ると、人の心を揺さぶるような優れた写真は、
なかなか無い。

漫然とシャッターを押していては、いい写真は撮れない
証左といえよう・・・」


と、おっしゃっています。



田沼さんは、いくつかの「ドキュメンタリー写真賞」の審査員を
なさっているそうですが、


年々、作品の質が平均化し、弱くなってきていると感じているそうです。


それは、まるで、「デジカメの進歩」 と
反比例しているかのようだと言います。


そして、

これは、間違いなく、「写真家のカメラ機能依存によるものだろう」

とおっしゃっています。


さらに、

「応募作品の中には、少なからず ”加工写真”があり、
これは、日本だけでなく、世界的に大問題になっている」 と、


警告を発していらっしゃるのです。


最後に結びとして、


「デジタル技術は、映像や音楽を身近なものにした。
だが、写真界にとっては、害も多いのではないか?

感動する写真がなければ、誰も写真集などは買わない。

アート写真は別にして、ドキュメント写真に、加工したものが
増えれば、人々は。写真を信用しなくなる。

このままでは、ドキュメンタリーを撮る写真家は
絶滅するだろう。」

とまで、嘆いておられます。



というわけで、田沼さんは、若い写真家に、事あるごとに、

「一枚の写真の重さ」 について、語っているのだそうです。


このブログの読者の方には、直接関係はないかも知れませんが、

写真を撮る者にとって、考えさせられるコトバだと思いますね。




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