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カメラマン:アシスタント師の模倣で出品!盗作の問題を考える!





カメラマンのアシスタント募集で採用になったMさん、
師について毎日必死にまねていきました。そして応募!
だが、独自性を考えよと叱咤されて気落ちしました。




こんにちは。



昨日、元カメラマンであった友人が訪ねてきました。

久しぶりに、会って話に花が咲きました(笑)

その中でちょっと気になる話が出てきました。

彼は、1年ほど前にある写真スタジオの募集に
「M」さんという20代の大学生をアシスタントとして
紹介してあげたそうです。


Mさんは、写真については全くの素人。

アシスタントになれてとても喜んでいたと言います。

毎日、師のいう通り、カメラマンについてすなおに働いていたそうです。

大分慣れたころ、腕試しとして、自分で撮った写真を
コンテストに応募したそうです。

その写真を師に見せたところ、Mさんは、非常に
おこられたと言います。


その写真が、
あまりにも師の撮った写真に酷似していたからです。

「これは、模倣じゃないか?盗作と同じだ!」

カメラマンは激怒したと言います。



しかし、実際、こんな話は珍しくありません。

最初、アシスタントは、師のカメラマンから、
すべてをマスターしようと懸命に努力します。

一度は師のカラーというものが、身についてしまうのは、
しかたがないでしょう。

問題はそこからで、師のカラーを破って、今度は自分の
カラーを創造していかねばなりません。




    ●  << 人まね についての 考察 >>



初心者の間は、写真について何も知らないわけですから、
大いに人のまねをして撮っていけばよいと思います。


私も、最初のころは、街を歩きながら、カメラ雑誌の
入選作を思い出して、それを真似て撮ったものです。

しかし、それは、最初の一定期間だけにしておくべきでしょう。


機材の扱いに慣れてきたら、やがて、そこから自分の写真を
撮る努力をしていかなくてはなりません。

そこが、写真の難しさであり、面白いところでもあります。



実は、先日、あるカメラ雑誌のバックナンバーを
見ていましたところ、「K」 という写真に目が止まりました。

そして、同じ雑誌の2年あとの「号」を開いて見ていましたら、
内容も、構図も、ほぼ同じの写真 「B」 に出会いました。


その写真、2枚を ご覧下さい。

(カメラ雑誌「F」から転載させていただきました)



電線1.jpg



電線2.jpg



この写真 ①と② は、撮った場所は違いますが、
状況は非常ににており、それを撮った人の
意図や考えも、ほぼ同じと推察されます。


皆さんはどうおもわれますか?


つい先ごろ、2020年のオリンピックに向けての
ポスター(エンブレム)盗作が問題になったばかりです。




上の写真は① ②、共に、上位入選を果たしています。

選者はもちろんプロの写真家です。


その評価をみますと、概ね同じような感想が
書いてあります。


概略をピックアップしますと、

「 混線した電線の間隙を飛行機が飛んでいる。

これは、現在の世相を反映しているとみたのであろう。

見慣れた日常が鋭い観察眼で切取られている 」



これは、盗作と決めつけることはできませんが、
あまりに状況がよく似ているため、私は気になりました。

確かに、乱れ、混線する電線のありさまは、現在の混迷する
社会状況を象徴しているようです。

その合間を飛ぶ飛行機には、何かしら危機感が漂っています。


まさに、現代そのものを表していると言ってもよいでしょう。


ふとした日常から、そういうことを、見た観察眼や、
想像力が激賞されているわけです。


②(下) の写真を撮った人が必ずしも写真 ① の作者の模倣だとは
限りません。 実際そう感じて撮ったのかもしれません。

これは、この写真 ② を撮ったご本人にしか分からないことです。


これは、オリンピックのエンブレムの盗作問題でも
おなじことです。


ただ、写真の場合も、エンブレムの場合も、多くの人の
目にさらされる 「公(おおやけ)」 作品 だということを、
考えれば、もう少し、慎重な配慮がなされるべきでは、
なかったのかな?  

と私は、思うのですが?



今日は、 師の真似をした写真をコンテストに応募
しょうとしたアシスタントの話を聞いて、かねてから、

ちょっと気になっていたカメラ雑誌の入選作の類似に
ついて書いてみました。


皆さんも一度、考えてみて下さい。



それでは、今日はこの辺で・・・・・。





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