SSブログ




風景画像①.jpg


         

写真撮影でテクニック過剰は禁物!風景、人物、広告写真等々!




写真撮影では、テクニック過剰は注意してください。
風景、人物、広告写真等々、どの分野でもです。
注意を受けた出来すぎの写真を見て下さい。



こんにちは。


先日、写真と「ストーリー性」とか「物語」について、

書きましたが、逆にそれを注意された写真があります。

その写真を掲載してみますので、ご覧下さい。


(この写真はケータイで取り直したもので、
上左部分に 「洗濯物」 がみえませんが、
どうか、その点ご了解くださいね。)




ストーリー性①.jpg
「帰省=タイトル」



この写真は、

フオトコン誌のバックナンバーヨリ転載させて頂いた

入選作(月例コンテスト)です。


この写真は、撮影する前から、あまりにも計算されつくしている

と思われる印象があります。

写真としては、純粋な風景写真ではありません。

また、人物写真とも言い難い写真です。

まあ、スナップ写真の部類にはいりましょう。



内容を見ると、

前景の「青菜」、「赤い車」、「ミニスカートの女性」、

「崩れそうな古い民家」、左に見える「洗濯物」。

非常に、テクニックに凝った写真であるかのように
見る人もいるのではないでしょうか?


さあ、皆さんは、どうご覧になったでしょう?



この作品を入選にした審査員は「菅洋志(すがひろし)」

とおっしゃるカメラマンです。



菅洋志カメラマンは、確か3~4年前に、ガンでなくなられたと、

聞いています。


すがひろし.jpg
(菅洋志)



かつて、彼の講演を、私も、一度、聴いたことがあります。


日大写真科出身。
「東川賞」 などを受賞。

内外で活躍する中堅カメラマンの
お一人といっていいかと思います。


入選作について、次のような評を述べています。


「田舎の実家に帰省・・・何やらワクワクする状況だ。
あまりにも、シチュエイションが出来すぎの感がある。

赤い車、「若い娘のうしろ姿」、ヨドバシカメラの紙袋、
・・・どこをとっても無駄がない。

坂道を登りきると、朽ちそうなカヤブキの家、洗濯物。

完璧である。
この完璧さが、これ以上のイメージ展開へ、結びついてこない。

物語に広がりが見えてこないのだ。  注意してほしい。」 と。



全く、その通りだろうと思います。

もし、広告写真の場合であれば、失敗作になるかも
しれません。

テレビのCMなどを思い出してみて下さい。


たとえば、「ビールを飲む俳優の表情やしぐさ」
を思い出せば、すぐ理解できましょう。


その場合は、いかにも、ビールのウマ さを
これでもかと言うほど見る者に訴えてきます。

飲みっぷりは、見事なものです!

そして、飲むだけでは完結していないのです。


「おいしい!まだまだ飲みたい!」 って感じを見ている人
に与えているのです。

映像の中で飲む人だけが、味わっているんじゃないのです。

テレビの外で見ているみんなに、「うわー!」  と、

呼びかけているんです。

飲んでる人だけが、「ウマイ」 だけでは、そのCMは
失敗と同じです。

そこで、完結してしまっては、だめなんです。


上の入選写真も、撮った人がそこで完結してしまっていては、
だめなんです。

もっと、見る人たちに、「えっ!?」  と思わせたり、
感動させる何かがほしいのです。   

訴えるものがほしいのです!



上の写真を見た瞬間、
私は、映画のワンシーンを見ている感じがしました。

特に、坂を上る女性の 「後ろ姿」 など、演出ではないかと
思うほど、心にくい出来のよさを感じました。


たしかに、構図も、人も、家も、車も、本当によくそろいました。

しかし、見る者のこころを、揺さぶるものがあるでしょうか?
ハートをえぐる何かが、感じられるでしょうか?


皆さんも、上の 写真① を見て、

評を読みながら、自分の感想を、掘り下げてみて下さい。



付け加えますと、私個人的には、フレーミングは、ミゴトで、
それが、この写真をかえって完結させているとも
言えるように思います。



それでは今日は、この辺で・・・・・失礼します。



スポンサードリンク


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。