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カメラマン:抽象写真は評価されない?個性認められるには外国か?




カメラマン:抽象的写真は評価されないのだろうか?
個性認められるには海外のほうがいいのか?
認められるにはどうしたらいいのか?



こんにちは。


先般、メールをいただいた 「K」 さんへの返信の続きを書きたいと
思います。



Kさんの疑問は冒頭にかいてあるようなことですが、

Kさんは、相当、自分の作品に、自信を持っておられるようですね。

「自分が撮るのは ”抽象的” なものが多く、そのために、
評価されないのではないか?」

と文面にあるのですが、決してそんなことはないと思います。



Kさんの写真が、自分でもおっしゃるような,
独自性、あるいは、独創性に富んだもので、
素晴らしい作品であれば、必ず認められると信じます。

私は、毎月、数冊の「カメラ雑誌」に目を通していますが、

その月例コンテストにおいて、Kさんが応募なさった作品が、
たとえ「抽象的」な作品であっても、

前述のように素晴らしいものであれば、審査員は、
おそらく注目することでしょう。


審査員になるような人は、この業界では、知名度も高く、
ベテランのプロカメラマンが多く、その道で活躍
する実力者ばかりといってよいでしょう。

Kさんが、相当、「個性」の強い作品を作るお人であれば、
その作品を審査員が見逃すはずはありません。


もし、万が一そのようなことがあったとすれば、それは、

「審査員」の好みの問題で、入選できなかった
と言えるかもしれません。



例えば、この7月にお笑いの 又吉直樹さんが、「芥川賞」を
受賞して、話題をまきました。

この時、審査員は9人。  

もちろん、文学界の重鎮ばかりです。

その中で、又吉さんへの賛成者はたしか、5人でした。

あと4人は、賛成もなく不賛成もなく、だったように思います。

不賛成の中には、テレビなどでもよく出演されてる、
「村上龍」 氏がいましたが、

彼は、ハッキリと、「この作品(又吉さんの)が嫌いです」 と言って、

これは、私の好みに合わないからだ」とつけくわえて

いました。



同じことが、写真の世界にもあると思います。


いつだったか、賞を取った「写真」に対して、

審査員の一人であった「篠山紀信」氏は、


「何故この写真が賞に価するのかわからない?」


という発言をしておられたのを、何かで、読んだことがあります。


このようになことは、写真、文学の世界に限らず、
「芸術一般」 にいえることでは、ないでしょうか?



Kさんの作品が、仮に普通の人にわかりにくい

「抽象的」 な写真であっても、審査員の目は、

決して、「節穴」 ではありません。

一人や二人ぐらいは、「好みでない」という人もあるかもしれませんが、
素晴らしいものは、やはり素晴らしいのです。


ホントニ、K さんの作品が、「独創性」に富み、
Kさんご自身が 「強い個性」 を持っているという
自信があるのでしたら、きっと認められると、私は思います。


カメラ雑誌の月例なり、他のコンテストに、一度継続して、
応募されてみてはいかがでしょう。



次にあげる写真は、カメラ雑誌 「フォトコン」
の月例に入選した「M」さんの作品です。



例1) <月例に入選した「M」さんの作品>


 「冬の洗礼」・・特選
ai1.jpg
(評=毎回四国のすばらしい自然を見せてくれます)ー「フォトコン」より



 「アイスコンドル」・・特選
あい2.jpg
(評=まさに自然界の妙といえます)ー「フォトコン」より



いずれも、「造形的」あるいは、「抽象的」写真です。


審査員は、① は米美智子氏  ② は中村政夫氏 です。


米美智子氏は、ご存知の方も多いと思いますが、今、個性的風景を撮る
女性として、大活躍の女性カメラマンです。


一方の中村征夫氏は、報道カメラマンで水中カメラマンでもあります。

「木村伊兵衛賞」「土門拳賞」をはじめ、
多数の賞をうけている日本を代表するカメラマンです。


そんなお二人が 「M」 さんの作品を絶賛しております。


「M」さんは、一貫して、上の写真と同類の個性に富んだ
写真を応募しています。

2013年の 「フォトコン」誌年度賞で、ベスト3に入りました。

最後を見届けていないのですが、ひょっとして、

「1位」を獲得しているかもしれません。




例2) <造形写真(と抽象写真)主婦の作品>    
        (いずれも個展に出品されたもの)



ちゅー2.jpg
主婦Bさん



ちゅー4.jpg


1チュー.jpg


ちゅ4.jpg



・・・以上、ちょっと画像がよくないですが、

「一生懸命フォトグラフアー列伝」 から引用させていただきました。


具体的な 例 を挙げてみましたが、「K」 さんも
ぜひ、応募して腕をためしてごらんになってみてください。

良い作品であれば、「抽象的」 なものであっても、
必ず、良い結果がでるものと、私は信じます。


そのうえで、納得できなければ、海外に行かれたら
どうでしょう。


まあ、その辺は、私の関与できることではなく、
ご自由にされたらいいと思います。




●<ハービー山口氏、森山大道氏に関して>



ところで「K」さんは、ハービー山口氏、森山大道氏について、

「ハービー山口氏、や森山大道氏が独自のスタイルで評価されている

として、 つぎのように書いています。


ハービー②.jpg
(ハービー山口・65)


大道2.jpg
(森山大道=ひろみち・77)



「この人たちの写真は、雑誌などの典型的な受賞作品とはかなり掛け離れているように

見受けられるのですが、どうすれば独自のスタイルを認めてもらえるのでしょうか?」

と、問うています。


これは、ハービー山口氏も森山大道氏も、たまたま、
外国で認められた人ではありますが、

もちろん、日本でも、高く評価された一流カメラマン
であることは間違いないでしょう。


だからと言って、即、

「日本で認められないからと、海外に行く」 という

発想をいだくのは、凡人の私には理解を超えています。


まあ、そういうことで、お答えになっていないかもしれませんが、

もしそうであれば、許していただきたいと思います。


では、ブログ上ではありますが、奮闘を祈っております。


ガンバッテ下さい!



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